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「シンジは将来いい監督に」「ときどき『ムチ』を使ったが…」智将トゥヘルが岡崎慎司と香川真司、酒井宏樹を“本音で評価” 

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アレクシス・メヌーゲ

アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge

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posted2022/02/26 11:01

「シンジは将来いい監督に」「ときどき『ムチ』を使ったが…」智将トゥヘルが岡崎慎司と香川真司、酒井宏樹を“本音で評価”<Number Web> photograph by Getty Images

ドルトムント時代の香川真司とトゥヘル監督

「シンジは常にサッカーと向き合っていたので、すでに私はマインツ時代からシンジが将来いい監督になると思っていたよ。彼は戦術に興味があり、どうすれば試合を良くできるかを常に学ぼうとしていたしね」

――あなたが2015年夏にドルトムントの監督になったとき、香川真司がいました。当時香川はマンチェスター・ユナイテッドで思うような活躍をできず、自信を失っていたと思います。どう自信を持たせようと思いましたか?

「シンジはセンシティブな一面があり、慎重に扱うことがとても大切だ。彼には監督から頼りにされ、求められ、必要とされているという感覚が必要なんだ。

 シンジは他者からの信頼を必要としている。それがあれば彼はピッチで解放され、持っているすべてを出し、最高の態度で試合に臨み、監督へ信頼を返してくれる」

香川のゴールで最も記憶に残っているのは……

――香川のゴールで最も記憶に残っているものは何ですか? たとえば味方のヒールの落としを、ノートラップでループシュートを打った2016年4月のシャルケ戦のゴールとか。

「そうだな、あのゴールはダービーの歴史に残るゴールだった。ゴールの形としてもとても美しかった。テクニックの面で、シンジは突出した選手だった。私のもとでそんなに頻繁にゴールを決めたわけではないが、決めたときはほぼ常にスペタクルなものだった」

――あなたはパリ・サンジェルマンの監督時代、酒井宏樹が所属するマルセイユと何度も対戦しました。酒井宏樹をどう見ていましたか?

「ヒロキは常にフルパワーでプレーする選手だ。1対1のアグレッシブさによって、マッチアップする相手を不愉快にさせる。試合中の態度が素晴らしく、プレーから気持ちが伝わってくる選手だ」

日本代表がW杯ベスト8に進むためには何が必要?

――あなたは過去に「日本代表の試合も見ている」と語っていました。日本代表がW杯でベスト8に進むには、何を改善すべきだと思いますか?

「日本代表は高い規律があり、戦術的な基盤を持って戦うことで知られている。どんなチームにとっても、簡単な相手ではない。

 日本はその方向性を維持しつつ、1対1の局面でより強さを示すことが必要だと思う。それを実行したうえで、もうあと一歩、相手を恐れすぎず、勇気を持って前へ攻めることが鍵になるはずだ」

――今、プレミアリーグでは、ユルゲン・クロップがリバプールを、ラングニックがマンチェスター・ユナイテッドを率いており、あなたを合わせて3人のドイツ人監督が活躍しています。ドイツ人監督の強みは?

【次ページ】 クロップやラングニックの仕事ぶりをどう見ているか

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