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「泣いてんじゃねえ。帰れ!」オカダ・カズチカの辛辣な言葉の真意とは? 清宮海斗は“対抗戦の屈辱”をバネに飛躍できるか 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/01/12 11:01

「泣いてんじゃねえ。帰れ!」オカダ・カズチカの辛辣な言葉の真意とは? 清宮海斗は“対抗戦の屈辱”をバネに飛躍できるか<Number Web> photograph by Essei Hara

棚橋弘至とオカダ・カズチカという新日本の両エースが、年齢差34歳でタッグを組んだノアの武藤敬司と清宮海斗を一蹴。対抗戦は6勝4敗1分で新日本の勝利に終わった

続編を紡ぐのは内藤、鷹木らロス・インゴ勢か

 ノアは4月29日、30日の両国国技館2連戦や、7月16日の日本武道館大会を発表済だ。いずれかのタイミングで対抗戦に続編があるとすれば、5vs5でぶつかった鷹木信悟と中嶋勝彦、あるいは内藤哲也と拳王も考えられる。鷹木は5vs5でフォールを奪ったタダスケの名前も挙げているが、それよりも鷹木が中嶋に挑むGHCヘビー級王座戦を見てみたい。

「おお痛え。久々だな、この感覚。中嶋勝彦、中嶋の勝っちゃん。相変わらず強烈な蹴りしてるな。オイ、すかしやがって。オマエの発言をオレは逃げと捉えているから。鷹木には勝ったことがあるから興味ない? バカ野郎。最後に試合してから10年経ってんぞ」(鷹木)

 拳王いわく「日本で一番人気があるユニット」であるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤は、いつもの調子でこう言った。

「オレは今回の対抗戦、なんであんな奴らとやらなきゃいけないんだ、ここは新日本のリングだぜ、なんでノアの選手とやらなきゃいけないんだ、みたいな発言はしていない。むしろ普段味わえない刺激を味わえるということで、楽しみにしていたよ。楽しみにしながらここ横浜アリーナに来たし、楽しみにしながら花道を歩いてリングに立ったよ。そうしたら予想以上に楽しかったよ。いや、金剛の選手たちにはいい刺激をもらいましたよ。予想以上の刺激をね。もっとあの刺激を感じたいな。また彼らが来るのを待つか、もしくは我々が彼らのリングに乗り込むか。さあどうしようかな? 答えは分かるでしょう。トランキーロ。

 ただ次があるとしたら、今回のような会社主導での対抗戦ではなく、選手個人が相手選手の名前を出すような、そういう対抗戦をオレはしたい。まあ、オレが金剛の選手たちの名前を出す、もしくは金剛の選手たちがオレたちの名前を出すのも、そう遠くない未来にあるんじゃない?」

 内藤は明白に続編を匂わせた。新日本とノアの双方にとって、今回の対抗戦は大きな変革のきっかけになるかもしれない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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