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「あれ、猪木ガウンだよね」東京ドームの激闘を制した王者オカダ・カズチカが病床の“燃える闘魂”にエール「またこのリングに…」

posted2022/01/07 11:05

 
「あれ、猪木ガウンだよね」東京ドームの激闘を制した王者オカダ・カズチカが病床の“燃える闘魂”にエール「またこのリングに…」<Number Web> photograph by Essei Hara

東京ドームでのオカダ・カズチカのガウンとタオルは、難病と闘うアントニオ猪木をイメージしたものだったか

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原悦生

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Essei Hara

 色こそ違うが、オカダ・カズチカはアントニオ猪木のようなガウンとタオルで新年を迎えた。それは猪木に送るメッセージのようにも思えた。オカダは直接、猪木に関わったことはなく、レスラーとしての猪木の本当の怖さは知らないだろう。でも、どこかで猪木という存在に惹かれたのかもしれない。

「あれ、猪木ガウンだよね」

 帰りがけに何人かからそう言われた。猪木を知っているファンなら当然、気づいたはずだ。オカダはオカダ流にアレンジした「猪木ガウン」で、新日本プロレス50周年イヤーのスタートを切った。

「次のタイトルマッチの相手、内藤哲也でどうだ」

 1月4日、5日の新日本プロレス東京ドーム大会。オカダは鷹木信悟からIWGP世界ヘビー級王座を奪い、“偽りの王者”ウィル・オスプレイの挑戦を退けた。

「50年前の新日本プロレスを見ていた人からしたら全く変わっているかもしれないですけれど、ずっと受け継いできたものが50年あるので」

 オカダはそう言って、2日連続でメインイベントのリングに立った。どちらも好試合だったが、ドロップキックからレインメーカーのフィニッシュの流れは守り抜いた。

「2日連続で勝つっていうことが、この新日本プロレスを引っ張っていく人間にふさわしいと思う。昨日今日と、素晴らしいチャレンジャーと、素晴らしい元チャンピオン、鷹木さん、その2人と戦うことができて、その中で勝つことができたので、本当にボクの中でお正月が来たような……。すごく嬉しいです」

 そんなオカダの前に現れたのは、内藤哲也だった。内藤は昨年9月の『G1 CLIMAX』大阪での開幕戦で足に大ケガを負い長期欠場。今年の東京ドームのメインを逃してしまった。年末には、「2023年の東京ドームではメインに立つ」と宣言した内藤だったが、始動は早かった。当然のようにリングに上がり、オカダへの挑戦を表明した。

「昨日は鷹木に勝利し、そして今日はオスプレイに勝利。いま、新日本で1番強い男は間違いなくオカダだよ。だからこそ、そんなオカダを感じてみたい。だからこそ、そんなオカダの持つベルトにチャレンジしたい。次のタイトルマッチの相手、内藤哲也でどうだ」

【次ページ】 オカダが送った「猪木へのメッセージ」とは

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