SCORE CARDBACK NUMBER
世界一の後輩に触発されて、三代大訓は正攻法の戴冠を目指す。
posted2021/12/23 07:00
text by
前田衷Makoto Maeda
photograph by
BOXING BEAT
山陰地方はなぜか著名ボクサーが出ていなかったが、今年は入江聖奈が鳥取県初の五輪金メダリストとなり、大いに脚光を浴びた。そしてもうひとりこれに続くと期待されるのが、三代大訓(27)である。
12月2日には後楽園ホールで元日本ライト級王者の西谷和宏と対戦。鳥取県倉吉市出身の西谷と島根県松江市出身の三代による珍しい“山陰対決”となった。
西谷は前戦で現IBF世界王者尾川堅一と倒し合うも、判定負けを喫した関西の実力者。その相手に三代は危なげなく試合を運び、5回に倒した後、6回に鮮やかな右カウンターを決めて再びダウンを奪い、TKO勝ち。圧勝した三代がさらに評価を高める一戦となった。