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「毎年このレースが近づいてくると…」朝日杯FS“22回目の挑戦”で武豊(52)が悲願達成 “3番人気”だったドウデュースはなぜ勝てたのか?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2021/12/20 12:05
優勝したドウデュース。名手・武豊にとって初となる朝日杯FS制覇となった
ドウデュースはダービーの2400mも守備範囲
ドウデュースは、新馬、アイビーステークスにつづく無傷の3連勝。過去2戦が1800mだったことも、このレースでのスムーズな折り合いにつながったのかもしれない。決してマイルがベストではなく、皐月賞の2000mはもちろん、ダービーの2400mも守備範囲だろう。
友道調教師は「まずは皐月賞を目指し、直行するか一度使うかはジョッキーと相談して決めます」と話している。同師にとって、このレースは2018年アドマイヤマーズ以来の2勝目で、JRA・GIは通算14勝目。
また、「武豊騎手で凱旋門賞を勝ちたい」と話している松島正昭氏が率いる株式会社キーファーズにとって、これがJRA・GI初勝利であった。
ドウデュースと同じく、1800mで2連勝していた2番人気のジオグリフは、ドウデュースから3馬身近く離された5着に終わった。道中は後方に待機し、最後はドウデュースと同じ最速タイの上がりタイムで伸びてきたのだが、及ばなかった。この馬の場合、ちょっと折り合いすぎたように思われた。
しかし、そのかわり、距離が延びる来年のクラシックでは、ドウデュース同様、いいパフォーマンスが期待できそうだ。
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