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「クボを知ってるか? もちろん。彼ほどの才能を…」“天才MFアイマール”に日本サッカーの長所と久保建英について聞いた  

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セルヒオ・レビンスキー&マリロ・バレラ

セルヒオ・レビンスキー&マリロ・バレラSergio Levinsky & Marirró Varela

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photograph byDaisuke Nakashima/Takuya Sugiyama

posted2021/12/22 11:03

「クボを知ってるか? もちろん。彼ほどの才能を…」“天才MFアイマール”に日本サッカーの長所と久保建英について聞いた <Number Web> photograph by Daisuke Nakashima/Takuya Sugiyama

日本が誇るテクニシャン久保建英について、アルゼンチンの名手であるアイマールに聞いてみた

「本当に驚きましたよ! 当時は、今ほどテクノロジーが発達しておらず、現在ほど情報が溢れているわけではなかったのに、多くのファンが私の名前を呼んでくれましたから。発音はちょっとだけ違いましたが、ものすごく嬉しかった。帰国した際、友人たちに『日本の人々は私の名前を知っているんだよ』と自慢したほどです」

欧州トップレベルを肌身で知る選手の数を増やすべき

──日本人の持つもっとも優れたクオリティーは、何だと思われますか?

「規律、集中力、献身性。これらは日本の伝統的な特性でしょう。そして日本のフットボーラーは、総じて高いスキルを備えています。なかにはヨーロッパのトップレベルでも力を発揮している選手がおり、彼らがそこで得た経験は日本全体のフットボールの発展のために、実に有意義なものとなるでしょう。世界のフットボールでも日本は着実に存在感を高めていますが、彼らはまだまだ上を目指しているはずです。そのためにも、ヨーロッパのトップレベルを肌身で知る選手の数を増やすべきだと思います」

──具体的なクオリティーとしては、どこをさらに発展させていくべきでしょうか?

「おそらく、これは世界中のフットボールに関わる人々がすでに気づいていることだと思いますが、このスポーツでもっとも重要なものは、テクニックとコーディネーションです。然るべき技術を高めていくと、選手は自信を持ってプレーできるようになり、良い判断にも繋がります。コーディネーションとは、個々のスムーズな体の動きだけでなく、味方同士の戦術的な連携も意味しています。特に現代のフットボールでは、攻撃も守備も全員でうまくできなければ、強いチームにはなれませんから」

久保ほどの才能を持つ選手はなかなかいない

──今の日本代表に久保建英という20歳のホープがいます。現役時代のあなたに通じるところもあるスキルフルなアタッカーですが、彼のことは知っていますか?

「もちろん。ヨーロッパのトップレベルでも活躍できる可能性を秘めた選手ですね。彼ほどの才能を持つ選手はなかなかいないので、日本では大きく期待されているはずです」

──久保のプレーは見たことがありますか?

「毎試合というわけではないけれど、マジョルカや五輪代表などの試合で何度も。正確な技術を持ち、知的に素早い判断を下せる選手ですね」

──彼の所属元はレアル・マドリーです。いずれ、そんな真のトップクラブで活躍できる日が来るでしょうか?

「それは私に予想できることではありませんが、その特別な潜在能力を完全に開花できれば、彼は間違いなくどんなクラブでもプレーできるはずです」<第3回に続く>

#3に続く
「真っ先に思いつくのはジダン。メッシとロナウドは当然で…」 名手アイマールが認める“天才”と“戦術時代”にこそ必要なもの

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