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大谷翔平に「滑りにくい公式球」はプラスか、マイナスか? MLBで導入されれば“投手有利=打者不利”に《直球は簡単に170キロも!?》
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2021/12/14 06:00
MLBで「滑りにくいボール」が導入されれば、投手・大谷翔平のパフォーマンスがさらに向上する可能性も?
残念ながら、今回のロックアウトで滑りにくいボールへの移行はもう少し時間がかかるかもしれない。だが、その一方で、滑りにくいボールの使用に頭を悩ませている関係者もいる。
“二刀流”大谷翔平にとってはウェルカム?
NPB球のようなしっとりとした高品質ボールでメジャーの投手がボールを投げれば、直球は105マイル(約170キロ)を簡単に計測することになるだろう。更には変化球の切れ味、精度も増す。投手としては、夢のような世界が実現するわけだが、打者にとっては実に厄介な事態となる。投高打低。機構は再びストライクゾーンを狭め、飛ぶボールの採用も考えるだろう。それでもケガをしない環境づくりは必要不可決だ。
そんな中、凡人は思う。大谷翔平にとってはどちらのボールがウェルカムなのであろうか。彼ならば、滑りやすいボールでも投手としてケガをしないメカニックを作り出すかもしれない。その一方で、滑りにくいボールでも打者として圧倒的なパフォーマンスを発揮するかもしれない。唯一無二の存在。大谷翔平はやはり凄いと思う次第である。
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