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“異常な殺気のダービー”宿敵は46兆円資産で金満化の一方で… “どん底の元プレミア常連クラブ”23歳オーナーの「知的な」経歴とは 

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三重野翔大

三重野翔大Shodai Mieno

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photograph byStu Forster/Getty Images

posted2021/12/12 17:00

“異常な殺気のダービー”宿敵は46兆円資産で金満化の一方で… “どん底の元プレミア常連クラブ”23歳オーナーの「知的な」経歴とは<Number Web> photograph by Stu Forster/Getty Images

23歳にしてサンダーランドのオーナーとなったキリル・ルイ・ドレフュス。いったい何者だ?

 母マルガリータは息子たちに豊かな人間性を育ませようと、昔から世界各地でビジネスの現場を見せてきたという。ブラジルのプランテーションや工場、マルガリータの母国であるロシア。シンガポールの寄宿学校に通っていたのもその一環だ。

彼のビジョンと願望は最初から明らか

 それでもキリルにとって、ヴェロドロームで見てきたものには敵わないのだ。彼は若くしてクラブのオーナーとしての道を歩むことを決めた。舞台はサンダーランド。イングランド北東部の都市に拠点を置く、名門復活に向けて悪戦苦闘する古豪だ。

「キリルのコミットメント、鋭い洞察力、そして誠実さは、我々に彼の提案を受け入れることを確信させた」と語った前任者のドナルドは、ドレフュスの若さにして、その知性と熱意に感銘を受けたようだ。

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「サンダーランドに再び成功をもたらしたいという彼のビジョンと願望は最初から明らかで、彼の入札は、クラブが長期的な成功と継続性を得るための最良のチャンスだと考えている」

 クリスマスイブにはドナルドとの間の取引が成立。こうして23歳のイングランド史上最年少オーナーが誕生したというわけだ。

 ちなみにサンダーランド、今どのカテゴリーで戦っているかご存じだろうか。リーグ1、トップカテゴリーから数えて3部である。

 2016-17シーズン、10年を過ごしたプレミアリーグからの降格が決まると、翌シーズンは昇格どころか残留争いに巻き込まれる事態に。なんと2年連続で降格の憂き目にあい、クラブもファンも疲弊している最中。

 ドレフュスがオーナーに就任したクラブは、142年間の歴史の中で最も悲惨な状況にあったのだ――。

<後編に続く>

#2に続く
23歳青年オーナーは“没落のプレミア常連クラブ”を復活させられるか 就任10カ月で次々と打ち出す改革とは《Netflixでも特集》

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#サンダーランド
#キリル・ルイ・ドレフュス

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