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《Jユースではなくブラジル》三都主の育成クラブに日本人16歳点取り屋が!「三都主さんの長男とチームメートで親友です」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byASB
posted2021/11/24 17:04
16歳の杉浦響君。ブラジルの地からプロを目指す
響「僕と同い年。三都主さんとは違って、右利きです。ポジションは左右のウイングで、スピードがあって、うまい。点も取れる。人間的にも親切で、とてもいい奴です。
チームメイトの中で唯一、日本語が話せることもあって仲良くなり、今では親友。プライベートでも、一緒に遊びに行ったりします」
週末は三都主さんの家に招いてもらって
――生活面は?
響「クラブの選手寮に入っています。午前中は地元の高校へ行って、午後に練習。週末が試合です。日本の高校の通信教育も受けています。
週末は、三都主さんの家に招いてもらって、奥さんの手料理をご馳走になることが多い。奥さんは『遠慮しないで、たくさん食べてね』と言ってくれて、お母さんみたいな感じ。子供たちもみんな日本語ができるので、家族全員と仲良しです。
8月に16歳になったのですが、三都主さんの家で誕生パーティを開いてもらった。とても嬉しかったです」
――それは、とても恵まれた環境にいますね。チームに入って約半年ですが、自分で成長したと思う点は?
響「スピードとテクニックは通用していると思うし、マーカーとの駆け引き、オフザボールの動きなどが上達した気がする。シュートの精度も上がったと思います」
――日本とブラジルのフットボールの違いは?
響「みんな自分のプレーに自信を持っていて、常にゴールを目指して積極的にプレーする。そして、実際にゴールをこじ開けてしまう選手が多い。守備でもどんどんチャレンジしてくるので、こちらも鍛えられます」
今後の目標は「ブラジルでプロになりたい」
――好きな選手は?
響「すごいテクニックの持ち主だった元アルゼンチン代表MFリケルメが大好き。日本の選手では、古橋亨梧選手(セルティック)。彼の動き出しなどを大いに参考にしています」
――今後の目標は?