佐々木麟太郎（花巻東）がスゴイ！とは聞いたけど…秋に頭角を現した“規格外の1年生”3人とは？《九州国際大付、広陵、大阪桐蔭》

　11月20日に開幕する明治神宮野球大会。高校の部10チーム、大学の部11チームが参加して秋の日本一を争う大会だが、全出場校の中で最も注目を集める存在となりそうなのが花巻東高の1年生、佐々木麟太郎（ささき・りんたろう）だ。

　入学直後からホームランを量産。東北大会でも初戦の東日大昌平戦で左中間に“早くも”高校通算47本目となる一発を叩き込むなど、その打棒でチームの初優勝に大きく貢献している。

　ちなみに歴代最多の高校通算111本塁打を記録した清宮幸太郎（現・日本ハム）でも1年秋終了時点でのホームラン数は22本であり、佐々木の量産ペースがいかに規格外かということがよく分かるだろう。

　183cm、117kgというプロフィールから肥満体型を気にする声も聞かれるが、夏に比べて秋は明らかに体つきが引き締まってきており、そのことでスイングスピードもアップしているように見えた。また前述したように厳しいマークの中でも左方向へ放り込めるというのはやはり只者ではない。

花巻東高・佐々木麒太郎（1年・内野手）©PABB-lab

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すでに4番、九州大会では2試合連続弾

　そんな佐々木の存在に刺激を受けたのか、この秋は同じ1年生の活躍が目立った。そこで今回は明治神宮大会に出場予定の1年生の逸材にスポットライトを当ててみたいと思う。

　佐々木と並ぶスラッガーの素材としては佐倉侠史朗（さくら・きょうしろう／九州国際大付高）と真鍋慧（まなべ・けいた／広陵高）の名前が挙がる。

　佐倉は、夏の福岡大会は背番号13で代打での出場のみだったが、秋の新チームからは不動の4番に定着。九州大会では準々決勝の明豊戦、準決勝の長崎日大戦と2試合連続でホームランを放ち、4試合でチームトップとなる7打点と主砲としての役割を見事に果たしてみせた。182cm、104kgという少し太めの体つきは佐々木と重なるが、九州大会で放った2本のホームランはいずれも打った瞬間にそれと分かる当たりで、パワーでも決して引けを取らない。

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