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守護神に母国が大ブーイング。ブッフォンとドンナルンマの隔絶。
posted2021/10/30 07:00
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Getty Images
ミラノで行われたネーションズリーグ、イタリア代表のGKドンナルンマが母国のサポーターからブーイングを浴びた。22歳の守護神は今夏ミランとの契約を延長せず、フリーでPSGに移籍。ミラニスタの怒りは今もおさまらない。
涙を見せたGKを見て思い出したのは、20年前のブッフォンのことだ。
'01年の夏、ブッフォンは13歳から育てられたパルマからユベントスに移籍した。当時のブッフォンも23歳と若く、すでにイタリアの将来を背負う選手だった。あの頃のパルマは強豪で、'00-'01シーズンは4位でCL出場を決めている。カンナバーロ、テュラム、センシーニらがいる堅い守備陣の最後尾で、果敢にセーブをみせる若者の姿は印象的だった。