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大谷翔平の本音「ファンも雰囲気も好き。ただ…」“両リーグDH制”移行で大谷争奪戦はさらに激化? エンゼルスの策は… 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2021/10/18 11:00

大谷翔平の本音「ファンも雰囲気も好き。ただ…」“両リーグDH制”移行で大谷争奪戦はさらに激化? エンゼルスの策は…<Number Web> photograph by Getty Images

すでに今シーズンの戦いを終えている大谷翔平。MVP、そして来シーズンの行方も注目だ

“責任重大”なエンゼルスの補強プランとは?

 23年シーズン終了後に大谷はフリーエージェントの資格を取得する。エンゼルスが勝てるチームへ生まれ変わるための時間的猶予は多くない。勝負はこのオフ。ペリー・ミナシアンGMをはじめとする編成責任者の責務は重い。

 来季、3年契約の最終年を迎えるジョー・マドン監督は、シーズン終盤にあくまでも現場を預かる身として、このオフの補強プランを口にした。

「来季も今季同様に先発6人制が基本線。実績あるベテラン先発投手を2人加えることに成功できればいいと思っている。遊撃手は130試合に先発出場できる選手が理想的と思っている」

膨らむ予算…それでもエンゼルスは結果を残さなければいけない

 先発投手2人と正遊撃手の補強。加えて抑え投手の問題もある。今季キャリア最多タイの34セーブを記録した31歳のライセル・イグレシアスはフリーエージェントの資格を取得した。既に残留交渉に入っていると聞くが、最低でも単年1800万ドル(約17億円)以上の資金が必要となるとも言われている。同様にエース級ではなくとも、計算できるベテラン先発投手2人と遊撃手の補強には最低でも4500万ドル=1500万ドル×3選手(約51億円)は必要であろう。となれば、イグレシアスを含めた4選手に6300万ドル(約71億6000万円)が必要となる。

 エンゼルスは既に来季のマイク・トラウトに3545万ドル(約40億3000万円)、アンソニー・レンドンに3600万ドル(約40億9000万円)、ジャスティン・アップトンに2800万ドル(約31億8000万円)を保証している。この3選手だけで9945万ドルを占める中に6300万ドルを加えれば、1億6245万ドル(約184億6000万円)にまで膨らむ。この額は今季ナ・リーグ最多の107勝を挙げたサンフランシスコ・ジャイアンツの年俸総額1億5840万ドル(約180億円)を上回る。今季の総年俸が1億9810万ドル(約225億1200万円)だったことを考えれば予算内とも言えるが、補強した選手や現有戦力が全員健康で一年を過ごせる保証はどこにもない。それでも、結果を残せなければいけないシーズン。それがエンゼルスの22年だ。

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