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大谷翔平MVPへの「プレーオフ進出が選考に影響するか」の懸念にマドン監督が猛反論…大リーガー、米メディアの最新評価は?《現地レポ》
posted2021/10/19 17:01
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
Getty Images
ア・リーグの地区シリーズ初戦が行われた10月7日、アストロズのカルロス・コレア内野手(27)が、MLBネットワークのインタビューで今季のリーグMVP候補について語った。
「僕は中南米出身で、ゲレロが好きだし、彼は僕にとって素晴らしい友達だけど、ショウヘイ・オオタニがMVPに値するよ」
名物記者の確信「答えはショウヘイ・オオタニだ」
日米メディアの間でMVP獲得レースの報道が過熱する中、最有力は投打の二刀流で活躍したエンゼルス大谷翔平投手(27)。メジャー4年目で初のMVP受賞はほぼ当確とみられている。今季の本塁打王に輝いたブルージェイズのゲレロJr.(22)やロイヤルズのペレス(31)らが候補になっているが、ライバル球団の主力選手コレアから見ても、大本命は大谷だった。
「エリート打者が最高の成績を残して、首位打者や本塁打王、打点王になることは可能だ。だが、シーズンで150三振を奪って、45本塁打以上打つことを同時に成し遂げるなんて、メジャーの選手で誰も出来ない。ショウヘイ・オオタニが今季のMVPだと思う理由だよ」
アストロズはエンゼルスと同リーグ同地区で対戦が多い。コレアは、投打での対戦に加えて外野の守備にもついた大谷を間近で目の当たりにしている。今季、打率2割7分9厘、26本塁打、92打点で野手でトップレベルの同選手にとって、大谷のパフォーマンスは他の候補者を圧倒するものだった。
シーズン終了後、主要メディアも大谷のMVP推しを続々と伝えている。米スポーツ専門局ESPNの名物記者ジェフ・パッサン氏は「最後の14日間で、ア・リーグのMVPが決まったか」との問いに対し、「そんな14日間は必要なかった。(MVPは誰かの)答えはショウヘイ・オオタニだ」と断言。投打での成績を明記し、「彼にとって歴史的なシーズンの最終的な数字は素晴らしいものだった」と絶賛した。