「捕手で上位指名されるとすれば、中央大・古賀悠斗。伸びしろ、素材に期待するのであれば、市和歌山・松川虎生と県岐阜商・高木翔斗の2人の高校生はドラフト3～4位で指名される可能性はある。2人とも肩が強いだけではなく打撃がいいので、外野手で起用する選択肢を考えている球団があるかもしれない。

　野手では慶応大・正木智也、上武大・ブライト健太、神奈川大・梶原昂希ら大学生が中心になる。個人的には岐阜第一・阪口楽が気になっている。高校では投手もしていたが、野手として評価している。本塁打を打つ長打力に加えて、対応力や柔らかさを感じさせる。まだまだ発展途上で、何かを掴むと覚醒する気がする」

岐阜第一の阪口楽　©Gifu Shimbun/Kyodo News

　今秋のドラフトは投手に好素材が多い。

　将来を見据えて高校生右腕を育てるのか、大学生や社会人の即戦力左腕を指名するのか、各球団の戦略と駆け引きが見どころとなる。そして、新型コロナウイルス感染拡大の影響で制限が設けられた中で選手を見極めるスカウトには、例年以上に確かな目が求められている。