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「クボ、ユニフォームちょうだい!」久保建英の“ティキタカ”は地元の子供、タクシー運転手にも人気… ビジャレアル相手に見せた敬意とは〈激写〉
posted2021/09/22 11:02
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガの試合撮影などを精力的に行っている現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。中島氏が撮った久保建英らの活躍やオリジナル写真を定期的に掲載している。スペイン直送の熱を写真を通してぜひ味わってほしい。
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リーガ5節、RCDマジョルカvsビジャレアルCFの一戦を撮影するため、マジョルカを訪れました。
昨季所属していたビジャレアルを相手に、またエメリ監督の前で久保がどのようなプレーを見せるのかに注目して撮影に臨みました。
試合前、スタジアムまで乗ったタクシーの運転手はサルバ・セビージャが好きだという、サポーター歴の長いベテランでした。試合の時間は「もちろん一休みして試合を見るよ」とのこと。そして久保に対する印象について……。
《タケか、まだちょっと細いけど、tiki takaして良い選手だよ。マジョルカの次はレアル・マドリーが好きなんだけど、それでもメッシのプレーを見るのは好きなんだよ。驚くような事をするだろ。
タケにもそんなプレーを期待している。子供達もとても注目している。それに、開幕した時は胸スポンサーが付いていなかったけど、日本のスポンサーがついてくれた。
それもタケのおかげだよ。》
と、こんな感じでサッカー談義をしてくれました。
子供サポが「KUBO、ユニちょうだい!」
スタジアムと試合の写真を見ていきましょう。チュッパチャプスを舐めながら選手たちを見つめる子供サポーター。《KUBO、ユニフォームちょうだい!》というメッセージをかかげる子供ファンもいました。
ビジャレアルの元同僚たちとのハグ。スタッフなどとも親しげに話をしていました。
両チームの監督。ルイス・ガルシアは、試合中以外だと、とても柔和な表情の方です。
序盤からビジャレアルの波状攻撃を受け、体を張って必死の守備に追われました。ワントップに入り、ビジャレアルから加入のニーニョにボールを繋げようとしたものの、スペイン代表DFパウ・トーレスを前に、前線に起点を作ることができません。
久保が水分補給をしようとすると……
プレーが切れて久保が水分補給をしようとした際、サブのホアン・サストレがすかさずボトルを手渡したのが印象に残りました。昇格組ながらしっかりと勝ち点を重ねている、チーム状況の良さが現れているように感じました。
右サイドにポジションを取った久保と、試合を通してバチバチとやりあう事となったエクアドル代表のエストゥピニャン。序盤は、ボールの入ったエストゥピニャンにプレスをかけるなど、久保が守備に追われる展開が多くなりました。
また久保への単純なスルーパスに対しては、エストゥピニャンが走力で上回る場面が見られました。