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村上宗隆21歳は「8番打者で金メダル→清原和博以来の大記録が間近」 五輪参加組の後半戦成績を見てみると…〈週刊セパ記録〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News/JMPA
posted2021/08/24 11:04
東京五輪決勝アメリカ戦で値千金の本塁打を放った村上宗隆。後半戦もハイパフォーマンスを見せている
8月15日の日本ハム戦ではスチュワート・ジュニア(5回)、津森宥紀(0.2回)、嘉弥真新也(0.1回)、松本裕樹(1回)、板東湧梧(1回)、甲斐野央(1回)と6人の投手が継投で無安打無失点に抑える。継投でのノーヒットノーランは史上5回目、6人の継投による達成は、これまで2回記録された3人を大きく上回る新記録。6人によるノーヒットノーランはMLBでも2003年にロイヤルズ、2012年にマリナーズが記録しているだけだ。
救援ではオリックス、平野佳寿が4セーブ、ソフトバンク板東湧梧が4ホールドを挙げている。
村上は5試合のみだが、丸や阪神勢を上回る大活躍
〇セ・リーグ
打撃
村上宗隆(ヤ) 16打7安4本8点2盗 率.438 RC10.01
岡本和真(巨) 25打9安3本4点 率.360 RC9.11
佐藤輝明(神) 36打12安3本7点 率.333 RC8.32
野間峻祥(広) 33打13安1本4点2盗 率.394 RC8.02
近本光司(神) 34打11安1本4点1盗 率.325 RC7.27
ヤクルトはこの週、5試合しかしていないが、村上はその試合数で8試合の巨人、9試合の阪神の選手を上回るRCをたたき出した。4本塁打、8打点はともに巨人、丸佳浩と並ぶリーグトップ。圧倒的な活躍だった。巨人の岡本も今週、3本塁打したが、本塁打争いは村上と岡本が30本で並んだ。盗塁は中日の大島洋平と阪神の島田海吏が3盗塁を決めている。
ビエイラがNPB史上最速の166キロ
投手
柳裕也(中) 2登1勝 15回 率0.60 PR4.34
秋山拓巳(神) 2登2勝 12回 率0.00 PR4.27
大瀬良大地(広)2登2勝 14回 率0.64 PR3.98
畠世周(巨) 6登1勝1H 8回 率0.00 PR2.85
福谷浩司(中) 1登1勝 7回 率0.00 PR2.49
各チームのエース級は2回先発して好投している。中日の柳は2試合15イニングを投げて自責点1、8月20日の阪神戦は完封したが147球を投げたのが気になるところ。阪神の秋山は2試合12回を零封。救援では巨人のビエイラが3セーブ、13日の中日戦ではNPB史上最速の166km/hを記録した。
★今週の“ぴかイチ”「原隊に戻った」侍ジャパン戦士たち★
東京五輪に出場した野手陣の、後半戦第1週の成績を見ていこう。