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「人生で一番泣きました」専大松戸・吉岡道泰が悔やむセンバツの後逸…逆転満塁ホームランで掴んだ“リベンジの夏の甲子園” 

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高木遊

高木遊Yu Takagi

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posted2021/08/15 17:02

「人生で一番泣きました」専大松戸・吉岡道泰が悔やむセンバツの後逸…逆転満塁ホームランで掴んだ“リベンジの夏の甲子園”<Number Web> photograph by KYODO

センバツ1回戦、中京大中京戦で打球に飛び込む専大松戸・吉岡。この悔しさを胸に甲子園の地に再び戻ってきた

 仲間への思いも人一倍強い。“人生で一番泣いた日”は宿舎に帰ってからも涙が止まらなかったが、部屋にふらっと現れて慰めてくれた主将の石井に対して、「勝たせてあげたい」という気持ちを誰よりも強く持つ。サヨナラ本塁打を放った際にスタンドに思いきりガッツポーズを掲げた理由も「1、2年生やベンチに入れなかった3年生のも含めて一丸となって甲子園に行こうと思っていたので」と思いが自然に表れた行動だったと振り返っている。

 吉岡の集大成は夏。恩返しとリベンジを果たすには持ってこいの舞台となった。

「自分がリベンジする場がやっと来たと思います。全力プレーで戦い目標の全国制覇をしたいです。この仲間たちと一日でも長く野球をできるように頑張っていきたいです」

 春は悔しくて泣いた。今度こそ、甲子園で喜びの涙を流したい。

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