バレーボールPRESSBACK NUMBER

狩野舞子が挙げるバレー日本代表のキーマン、男子は石川祐希…では女子は? メダル獲得へ向けて重要なのは「ともに2戦目」《短期連載スタート》 

text by

狩野舞子

狩野舞子Maiko Kano

PROFILE

photograph byFIVB

posted2021/07/22 11:05

狩野舞子が挙げるバレー日本代表のキーマン、男子は石川祐希…では女子は? メダル獲得へ向けて重要なのは「ともに2戦目」《短期連載スタート》<Number Web> photograph by FIVB

男女それぞれ12名でオリンピックに挑むバレーボール日本代表。メダル獲得へ向けて、最終準備に着手している

 その中でキープレーヤーを挙げるならば、やはり石川選手です。

 誰が出ても力を発揮できるチームではありますが、攻守において中心になるのは石川選手。ネーションズリーグでも対戦相手のほぼすべてがサーブで石川選手を狙い、潰しに来たことからも明白です。すでにイタリアでも活躍し、各国の選手とリーグで対戦し、石川選手のデータやクセもわかっている。それでもさらに上を行くための準備を重ねていますし、ご自身でもどこまでできるかを楽しみにしていました。

 石川選手の存在、プレーが日本の結果にも直結する。少し大げさかもしれませんが、それぐらい重要で影響力の大きい選手であるのは確かです。

カギは男女ともに2戦目か

 男女とも、オリンピックではそれぞれ6チームによる予選グループリーグを勝ち抜いた上位4組、計8組が決勝トーナメントに進出します。予選を上位で抜ければ一方のグループリーグ下位と対戦するので、できるだけ上位でグループリーグを抜けたい。

 そのために、重要なのが男女ともに2戦目です。男子はネーションズリーグで敗れたカナダ、そして女子は18年の世界選手権を制したセルビア。

 男女共に初戦(男子はベネズエラ、女子はケニア)は格下の相手になるので勝利するのは必須として、3戦目以降、男子はイタリア、ポーランド、イランと強豪が続き、女子もブラジル、韓国、ドミニカ共和国、まさに1戦必勝の戦い。

 決勝トーナメント進出、ベスト8に向け男子はベネズエラ、カナダ戦は絶対に負けられない戦いであり、メダル獲得を目指す女子はセルビア、ブラジルという強豪相手にどんな戦いができるかが決勝トーナメントを占う試金石にもなります。

 オリンピックは男女が交互に1試合ずつ、1日試合をすれば次の日は休み、というスケジュール。体力的には楽なように見えますが、実は敗れた試合の翌日は引きずってしまいがちで、時間が空くのはプラスばかりではありません。

 決勝トーナメント進出、さらにその先の勝ち上がりを見据え1勝、1ポイントが重要になる予選グループリーグ。男女共にすべての試合に注目していただきたいですが、特に2試合目は要チェック、必見です。

【次ページ】 アスリートの思い、スポーツの熱を

BACK 1 2 3 4 5 NEXT
#黒後愛
#籾井あき
#古賀紗理那
#石川真佑
#石川祐希
#高梨健太
#大塚達宣
#高橋藍
#東京五輪
#オリンピック・パラリンピック

バレーボールの前後の記事

ページトップ