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37歳で現役引退? ダルビッシュ有(34)に聞く“大記録への挑戦はどうなる”「すごい人たちが残した数字に並ぶとしたら…」 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2021/07/06 06:00

37歳で現役引退? ダルビッシュ有(34)に聞く“大記録への挑戦はどうなる”「すごい人たちが残した数字に並ぶとしたら…」<Number Web> photograph by Getty Images

4年ぶり5度目のMLBオールスター出場を決めたダルビッシュ有(34)

 ダルビッシュはすでに日本人歴代2位のMLB通算1507奪三振を記録しており、日本人最多の通算1918奪三振の野茂氏の記録も、次の2年間(と今年の後半戦)で達成可能な「射程距離」に入っている。(Number Web以外でご覧になっている方は記事末尾の「関連記事」から ◆日本人投手の奪三振ランキング をご確認ください)

 NPB時代の通算1250奪三振と合算すれば、日米通算では2757奪三振にも達しており、それは日米通算2550奪三振の石井一久(元ドジャースほか 現東北楽天ゴールデンイーグルス監督)や稲尾和久氏(元西鉄ライオンズ)の通算2574奪三振を抜いて、日本人では歴代9位に相当する数字だ。歴代8位の工藤氏の2859奪三振までは残り102奪三振なので、今年中にも追いつく可能性がある。

「まだ先の話だけど、そん時はやるんちゃうかなって」

 カブス時代、ダルビッシュはよく「今の契約が終わったら、もう(野球は)やらない」と言っていたが、パドレスとの契約満了になる2023年までの2年半に、野茂氏が持つ歴代4位の(日米合算)3122奪三振やMLB単独1918奪三振記録を打ち破る可能性は大いにあるし、同氏の日米通算201勝やMLB単独123勝といった通算勝利数に迫る可能性も高い。

 もちろん、そこを目指すモチベーションがなければ、記録というのは生まれないだろうが、どうやらその心配はいらないようだ。実は彼自身が、こう教えてくれた。

「契約が終わった時、あと1勝とか2勝で、そういうすごい人たちが残した数字に並ぶとしたら、どうすんの? って考えると思うんですよね。まだ先の話だけど、そん時はやるんちゃうかなって。そういうところも変わったよねって、この間、聖子(夫人)にも言われたし……」

 かつて、遥か遠くに見えていた「日本人メジャーリーガーのパイオニア」の大きな背中。今のダルビッシュには「頑張れば」手の届きそうな距離感で見えているのかもしれない――。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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