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「足を引っ張ってしまって情けない…」 選考会2位で“ノーリアクション”、箱根駅伝3位のシーズン超えを狙う國學院大の今季
text by
和田悟志Satoshi Wada
photograph bySatoshi Wada
posted2021/06/27 11:01
全日本大学駅伝関東選考会で第2組を走った主将の木付琳。勝負に出た走りは強いインパクトを残した
大旋風を巻き起こした2年前の上を目指す
國學院大は、2年前に出雲駅伝で優勝、全日本大学駅伝7位、箱根駅伝3位と大旋風を巻き起こしたが、昨年度は全日本、箱根ともに9位と順位を落とした。だが、今季は、再浮上の兆しがしっかりと見えている。2位通過という好結果にも不満が残ったのは、選手たちも手応えを得ていることの裏返しでもあったのだろう。
また、今回の選考会では出番がなかったが、1年生には、平林の他にも、山本歩夢、中川雄太、佐藤快成といった好選手が揃う。
「平林と同じぐらいの力の選手は他にもいますので、この学年を起点にまた勝負していくことになると思います」(前田)
2年前の再現どころか、さらに上を行く結果をも目論んでいる。
前回、國學院大がこの全日本選考会に臨んだのは、3年前の2018年のことだったが、この時も2位通過だった。ここから、全日本、箱根と過去最高順位を更新し、翌年の躍進につなげた。
「ここがゴールではない、通過点だと思っていますので。今回の反省をしっかり生かして、夏は慌てずに土台をしっかり作り直したいです。秋に“変わりましたね”って言ってもらえるように、課題である詰めの部分を修正したいです。
駅伝シーズンに、みんなで“よくやった”と言える雰囲気にしたいですね。(今も)よくやっているんですけどね」
新戦力の加入もあり、再び充実してきているだけに、今回の悔しさを糧にし、秋には見違えるチームに変わってきそうだ。