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レアードが“本塁打を打ちそうな気温”、なぜZOZOマリンは風が強いのか… ロッテ好き女性予報士が“お天気解説”してくれた 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph bySankei Shimbun

posted2021/06/18 11:01

レアードが“本塁打を打ちそうな気温”、なぜZOZOマリンは風が強いのか… ロッテ好き女性予報士が“お天気解説”してくれた<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

ホームラン後、お寿司を握るレアード。実はお天気に傾向あり?

佐々木 風が強い日の典型的な例でご説明しますね。日本海に低気圧がある場合です。この際、低気圧に向かって南風がすごく入り込むんです。その入り込む場所が、ちょうど千葉などの東京湾からダイレクトにZOZOマリンに入ってくるんです。時期的には春一番が吹いたりする時期などが一番強まりやすいと感じています。

 その他にも「海陸風」という――学生時代に理科の授業でやったかもしれませんが、陸地で気温が上がると海との比熱の関係で、空気が循環して海風が入ってきます。特に夏場は試合時間帯の夕方に起こりやすいので、海から風が入ってきやすくなります。その風がグラウンドレベルになるとまた別の風になって、フォークが落ちやすくなる……とも聞きます。

気象を見るのが楽しい球場だからハマったのかも

――なんというか、気象を見るには一番楽しい球場なのかもしれない。

佐々木 ですね。だからロッテによりハマったのかもしれません。お恥ずかしながら、荻野(貴司)選手のトートバッグや試合を見る際に着用するユニフォームも持ってきましたので……。

――こちらがリクエストしたので、そんな申し訳なさそうにならなくていいですので。

佐々木 よかったです(笑)。先ほどツイッターでのZOZOマリン付近の天気予報に触れていただきましたが、ファンとしての立場で一番難しいなと感じるのは、服装のアドバイスです。球場の中でも日向と日陰ではまったく体感が違いますし、夏場のライトスタンドはものすごく暑いと思います。逆に秋のナイターになると「こんな寒いんですね……」ということもありますので。

――こうやって野球を中継点にしてお天気を分かりやすく伝えてくれる佐々木さんですが、やっぱり昔からこんな感じで発信したいなと思ってたんですか?

佐々木 実は発信するのは小さい頃から苦手だったんです。でも天気予報自体を見るのは大好きでしたし、「今日は雨が降って濡れちゃうので、傘を持っていった方がいいですよ」など、天気を知ってもらいたいという思いを持って気象予報士になりました。主にラジオでの出演が多い中で、「どうしたら1人でも多くの人の耳に残るだろう?」と自分なりにずっと頑張っていたんです。最初のうちは変なダジャレとか言ったりして。

――佐々木さんの落ち着いたご様子から想像するに……どう見ても、キャラじゃないんですけど(笑)。

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