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「結果はよくても内容はよくなかった」 ソフトボール上野由岐子らに続く左腕、後藤希友が語る五輪への思い
posted2021/06/14 11:00
text by
後藤茂仁(Number編集部)Shigehito Goto
photograph by
Kiichi Matsumoto
「上野(由岐子)さんや(藤田)倭さんが先発する試合の中で、ピンチをしのいだり、リリーフに回ったりする場面が多いと思うので、与えられた役割を果たしていきたい」
ソフトボール日本代表のダブルエースである上野、藤田に続く3人目として五輪代表入りした左腕は、力強くそう語る。
中3の時に史上最年少でU-24代表入り。速球派として学生時代から注目を浴び、現在では日本人サウスポー最速とも言われる110km台前半の直球を最大の武器とする。
「実業団のレベルだと110km台にいかないと長打も打たれますし、まずは持ち球の質をよくすることを考えて、すごく練習しました。同時に高校まではしてなかったウエイトトレーニングもするようになって、確実にパワーアップはしたと思います」
「“活きのいい”ピッチングをしたいと思います」
昨季は9戦5勝0敗で日本リーグの新人賞を受賞。防御率1.42は日本人選手でトップの成績だが、本人は「結果はよくても内容はよくなかった。多くのことが学べたシーズンでした」と話す。
同じトヨタ自動車にはアメリカ代表のエース、モニカ・アボットも所属し、彼女からも多くのことを学んでいるという。
「同じサウスポーですけどタイプは違う。でも、試合に臨むときの気持ちの作り方や、点を取られた後の立ち直り方、主にメンタルについて話を聞いて勉強しています」
今季はそうした学びの成果が表れていると自信を見せ、五輪への思いをこう語った。
「勝負強さを見せたいですし、気合の入ったピッチングで、見てくれる皆さんに『この子すごいな』って印象を残せる、“活きのいい”ピッチングをしたいと思います」
後藤希友Miu Goto
2001年3月2日、愛知県生まれ。中3でU-24日本代表に選出。東海学園高3年のインターハイで準優勝。卒業後トヨタ自動車に入社。打撃も得意で「いつか二刀流にも挑戦したい」と話す。左投左打。174cm。