水沼貴史のNice Middle!BACK NUMBER
1985年にもあった異例の日本代表戦…水沼貴史が「凄くやりにくかった」と思い出す“ラモス・松木・都並がいた読売クラブ戦”、その結果は?
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byKazuhito Yamada
posted2021/06/11 11:00
メキシコW杯アジア地区最終予選・韓国戦に挑む日本代表。惜しくもW杯出場を逃したが、その5カ月前に代表チームの強化につながったテストマッチがあった
また、何かとU-24日本代表に話題が集まりがちですが、カタールW杯がもうすぐやってきます。大舞台を経て、さらには吉田麻也らOA組の頼もしすぎる姿を見た五輪組は一層、成長する可能性を秘めている。そう考えると、いま日本代表でチャンスをもらっている選手たちもどんどんアピールしないと席はすぐに埋まってしまう。インパクトを与えられる選手がもっともっと増えて欲しいなとも思います。
7日のW杯アジア2次予選のタジキスタン戦では、代表初スタメンで出場したMF川辺駿(サンフレッチェ広島)がとても良かったですね。前線に飛び出す動きやミドルシュートはもちろん、ボランチとして危機察知能力に優れ、後ろのバランスを取ることがとてもうまい選手です。ずっとプレーを見ていると彼の良さがよく分かってくる。海外組が多い代表チームですが、彼のように前線のタレントを活かせる働きなど、いろんな役割をこなせる選手がJリーグにもいるということもしっかり見ていく必要があると思います。
まだ代表ウィークは続きますが、選手たちには貴重な強化の機会を1試合も無駄にしてほしくない。そして、そこで得た自信や課題を日々のクラブでのプレーに活かす。それが代表の強さに繋がっていく。熱いアピール合戦に引き続き、注目していきましょう。
(構成/谷川良介)