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元首位打者が“代打の一振り稼業” ホークス長谷川勇也とヤクルト川端慎吾のバットコントロールはサビつかず【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2021/06/08 06:00
ソフトバンクの長谷川勇也とヤクルト川端慎吾。かつての首位打者が代打として一仕事する姿に感銘を受けるファンも多いだろう
先週は和田毅、青木宣親が好成績だった
<6月1日から6日の両リーグ、投打の好成績選手>
〇パ・リーグ
打撃 RCは打撃の総合指標
鈴木大地(楽)26打12安1本4点 率.462 RC8.20
森友哉(西)23打10安2本3点 率.435 RC7.59
島内宏明(楽)22打10安1本8点 率.455 RC7.52
福田周平(オ)19打10安3点1盗 率.526 RC7.32
小深田大翔(楽)29打12安1本3点1盗 率.414 RC7.24
5連勝中の楽天打線が好調。鈴木大地は2二塁打1本塁打に加え4四球、島内は2二塁打1三塁打2本塁打、8打点はリーグ最多である。岡島豪郎はリーグ最多の3本塁打を放った。オリックスの福田は10安打に加えて6四球、日本ハムの五十幡亮汰は最多の2盗塁。
なお、めったに三振しなかったオリックスの吉田正尚だが、今週は4三振を喫し、通算12三振となった。
投手 PRはリーグ防御率による総合指標
和田毅(ソ)1登1勝 7回 率0.00 PR3.14
増井浩俊(オ)1登1勝 6回 率0.00 PR2.69
伊藤大海(日)1登1勝 7回 率1.29 PR2.14
山本由伸(オ)1登1勝 7回 率1.29 PR2.138
武田翔太(ソ)1登 6.2回 率1.35 PR1.99
ソフトバンクは40歳の和田毅が7回零封の好投。戦力が整わない中で救世主的な活躍だ。
オリックスは昨年途中に救援から先発に転向した増井が6回零封、エース山本由伸が7回自責点1でゲームを作った。日本ハムのルーキー伊藤大海は巨人戦で7回零封だった。
救援ではオリックスの平野佳寿が2セーブ、ヒギンスが4ホールドと「勝利の方程式」ができつつある。
村上が3本塁打8四球、盗塁も2つマーク
〇セ・リーグ
打撃
青木宣親(ヤ)21打12安2本8点0盗 率.571 RC9.85
ビシエド(中)21打8安2本3点0盗 率.381 RC7.18
村上宗隆(ヤ)17打5安3本7点2盗 率.294 RC6.94
オースティン(De)22打7安3本7点1盗 率.318 RC6.56
大和(De)23打10安0本7点0盗 率.435 RC5.67
ヤクルトは38歳の青木宣親が5割を超す大当たりで、8打点はリーグ最多である。村上宗隆はリーグ最多タイの3本塁打で、最多となる8四球を選んでもいる。交流戦首位タイの中日の主軸ビシエドも打率.381と好調だったが、3打点。打線の効率が良くなかった。
DeNAはオースティンが最多タイの3本塁打を放っており、伏兵の大和は10安打のうち5本が二塁打だった。盗塁はヤクルト村上、阪神・佐藤輝明がリーグ最多の2盗塁。チームの若き主軸が打つだけでなく走っている。
投手
柳裕也(中)1登1勝0敗 0S 0H 9回 率0.00 PR3.94
小笠原慎之介(中)1登0勝0敗 0S 0H 6回 率0.00 PR2.62
坂本裕哉(De)1登0勝0敗 0S 0H 6回 率0.00 PR2.62
青柳晃洋(神)1登1勝0敗 0S 0H 8回 率1.13 PR2.50
メルセデス(巨)1登1勝0敗 0S 0H 5.2回 率0.00 PR2.48
中日の柳は前週7回零封だったが、今週は9回完封勝利。小笠原は勝ち星はつかなかったが6回零封。エース大野雄大が波に乗れない中で踏ん張っている。DeNAの2年目坂本は8回自責点1、巨人・メルセデスは今季初登板で5.2回を零封してそれぞれ今季初勝利を挙げた。
救援では巨人の中川皓太、大江竜聖が3ホールド。前述した原監督の細かな継投術で出場機会が増えているが、期待に応えている。