デビューから連勝後、ホープフルS（GI）はダノンザキッド、オーソクレースに続く3着。続くきさらぎ賞（GIII）ではラーゴム（牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎）のクビ差2着後、皐月賞に出走。ここでの結果は5着だったが、2着とは0秒1差。ほとんど差がなかっただけに、今回も侮れない存在になりそうだ。

　その皐月賞で2着だったのがタイトルホルダー（牡3歳、美浦・栗田徹厩舎）。

皐月賞のタイトルホルダー

　こちらはデビュー勝ち後、東京スポーツ杯2歳S（GIII）、ホープフルS（GI）でダノンザキッドに敗れた（前者が2着で後者が4着）が、その後の弥生賞では逆転。伸びを欠き3着に敗れたダノンザキッドを相手に逃げ切り勝ち。重賞初制覇と皐月賞への出走権を手に入れると、クラシック本番の1冠目でも先述したように2着と好走した。父がドゥラメンテで更にその父がキングカメハメハだから、父子3代にわたるダービー制覇の偉業がかかる。

　ちなみにその皐月賞組からは先に紹介した各馬の他、4着アドマイヤハダル（牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎）、6着グラティアス（牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎）、7着ディープモンスター（牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎）ら上位勢がこぞって出走する。7着のディープモンスターでも2着とは0秒3差だから条件の変わる今回、展開一つで着順が入れ替わっておかしくない。とくにディープモンスターはダービー5勝の武豊騎手が騎乗。皐月賞での着順をイコール実力差と考えない方が良いだろう。

皐月賞の2着争いは熾烈で、2着から7着がクビ、クビ、クビ、半馬身、クビ差だった

エフフォーリアに勝つのは容易ではない

　とはいえ、そんな中、実力差があったのでは？　と思える馬が1頭だけいる。

　皐月賞を制したエフフォーリア（牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎）だ。

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