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“長谷部誠の何がスゴい?”対談で…内田篤人が岡崎慎司にズバリ聞く「引退は?」「日本に帰ってこないの?」
posted2021/05/21 11:01
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Getty Images
4月某日深夜。岡崎慎司選手と内田篤人さんが、リモート対談で長谷部誠について語りました。長く日本代表でともに戦い、同じ時期に欧州で奮闘してきた後輩だからこその遠慮のないハセベマコト談義。その“ぶっちゃけ対談”「やっぱりハセさん!」は発売中のNumber「長谷部誠は知っている」に掲載されています。
今回は岡崎、内田のトークで未掲載部分のうち、「日本人選手欧州組の現実」が伝わる言葉を紹介します。
◆◆◆
スペイン・ウエスカでのトレーニングを終えて、帰宅したばかりという岡崎は、マグカップを片手にリラックスした様子で取材に臨んだ。東京にいる内田はテレビ出演を終えたばかりで、日本ではもうすぐ日付が変わろうとしている。
口火を切ったのは内田だった。
LINEグループ「オカチャンは仲間外れですね」
内田 さあ、始めましょう。オカチャンも忙しいですし。
岡崎 内田さんのほうが忙しいでしょう。
内田 まあ、そやな。
岡崎 オイ!!
――まず代表での関係からうかがいます。内田さんが引退したときに長谷部さんがミスター・チルドレンの歌をグループLINEで贈ってくれたそうですが、岡崎さんは同じグループだったりするんですか?
内田 オカチャンは仲間はずれですね。
岡崎 俺はその情報をニュースで知って、めっちゃ寂しかった。
内田 ワハハハ(爆笑)
岡崎 ハセさんはグループに入っているイメージがあんまりなかったんですけど、そういう一面があったんですね。あの人にも。
内田 俺と(川島)永嗣さんと長谷部さんと、(吉田)麻也。
岡崎 あぁ~、まあまあ仲いいんじゃない? その4人は(寂しそう)。
ドイツ人化した長谷部だからこそ、今がある
「真面目な話をするならやっぱりハセさん」と岡崎が言えば、「大事なときはいつもメッセージが届く。気にかけてもらっているんだ。頑張ろうと思える」と内田。「日本人選手の目指すべき姿だ」と長谷部について語るふたりは、現地の言葉を操り、ドイツ人化した長谷部だからこそ、今があるのだという。
海外でプレーするうえで、言語を学ぶことは必須と言われるが、岡崎と内田にはそれが当てはまらない。彼らはドイツ語も英語も完璧ではないが、ピッチ上でのプレーで信頼を獲得し、結果を残してきたのだ。
――岡崎さんは約4年、内田さんは7年半ブンデスでプレーされましたが、おふたりとも、結局ドイツ語を流暢に話すまでには至りませんでしたね。