内田　俺はオカチャンと似ているんだよな。

岡崎　みんなが泣いているときに泣くのは……なんか、ちょっと違う。泣くのはずるいという感じが自分のなかにあるので。

内田　へぇ。

岡崎「クレヨンしんちゃん」で泣くくらいがちょうどいいですね、俺は。

内田　（爆笑）。面白いなぁ、オカチャン！

「オカチャン、日本に帰ってこないの？」

――岡崎さんには、引退のときに泣いていただくしかないですね。

内田　オカチャン、引退は考えてるの？

岡崎　ヨーロッパでやれるところまでやってみたいなとは思ってる。

内田　日本に帰ってこないの？

岡崎　今はまだ、そこまで考えてないけど。でもやっぱりヨーロッパでやるにはスゲー気力を使うからなぁ。

内田　そうだね。今海外に居る人は海外で終わったほうがいいのかもしれないね。

――今、ウエスカでなかなか試合に出られない岡崎選手ですが……。

内田　試合に出られない時期はあるよ、誰にでも。そういうのを今まで乗り越えてきたわけじゃないですか、岡崎慎司は。それをチームのせいとか、なんとかのせいっていうふうにせず、オカチャンはずっと全部「自分はこういうふうにしたらいいんじゃないか」って、すげー考えながらプレーして、海外での選手生活を送ってきた。僕はなんとなくそう思うから。

岡崎　（照れ笑い）

「『俺はもうやり切ったな』って思ってほしい」

内田　俺は引退したから、オカチャンには自分が満足できるような形で、終わってほしい。サッカー人生はオカチャンのものなので、好き勝手にやってもらいたい。でも終わるときは、オカチャンには「俺はもうやり切ったな」って思ってほしいし、逆にもうちょっとやれたんじゃないかなって思ってほしくない。多いじゃん、そういうサッカー選手って。もう少しやれたんじゃないかなとか、こうすればよかったかなって。

岡崎　まあでも、そういうふうには終われないような気はするよ……おいウッチー、帽子をかぶるのが早い！　帰る準備すんなや！　帽子をおいてしゃべれ。

内田　オカチャンは、本当におもろいなぁ。早く帰ってきて、俺のDAZNの番組に出てほしい。オカチャンのこういう面白いところ、全然日本のサッカーファンに伝わってないと思うんだよね。

岡崎　こういうところは見せなくていいから。

内田　こういうところ見せたほうがいいよ。こたつとか用意するから、来てほしい。

岡崎　それは完全に『なべっちF.C.』やん！