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ロッテ佐々木朗希(19)の原点は“高2秋の7失点”…いよいよ一軍デビュー「楽しまないとダメかなと思う」【登場曲は人気女性シンガー】
posted2021/05/16 06:01
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
KYODO
背番号「17」が一軍に合流した。
5月14日、ZOZOマリンスタジアムで行われるライオンズ戦の試合前練習の中に佐々木朗希投手の姿があった。リラックスした表情で時折笑顔を見せながら体を動かしていた。楽しそうに見える姿が印象的だ。
2年目の今季、イースタン・リーグ5試合に先発をした。20イニングを投げて防御率0.45。5試合合計で被安打10の19奪三振、自責は1点(失点は3)という圧巻の結果を残しての一軍合流だ。四死球は5個でMAX156キロ。毎試合、150キロを超えるストレートをいとも簡単に投げ込んでいるようにすら見えた。
二軍戦での結果について佐々木朗希本人は「あの力感でスピードも出ていたと思います。自分の中では思ったよりもスピードが出ていた。平均球速も出ていた。あんまりガッとならないようには意識をして、いい形で投げることが出来たと思う」と充実した表情で振り返る。
“奪三振ショー”の意識はない
特に手ごたえを感じたのは4戦目、5月1日のジャイアンツ戦(ロッテ浦和)。6回を投げて65球、被安打1、無失点に抑えた試合だ。
「リズムがよかったと思う。先発としてはリズムを大事にしている。ポンポンと投げたい。抑え投手とか短いイニングを任されるときは、もっと力感のある感じが必要かなと思うけど先発としてはリズムを大事にしている」
周囲はどちらかというと豪速球による奪三振ショーをイメージしている部分があるが本人にとっては、その意識はない。とにかくアウトをとることを最優先に考える。
キッカケは大船渡高校2年時の秋、秋季岩手大会準決勝での盛岡大付属高校戦(花巻球場)にある。この試合、佐々木は先発して被安打10、7失点で敗れ決勝進出を逃した。