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長谷部誠“驚異の37歳”独占インタビュー 「現役引退したらやっぱり監督になりますか?」に「はい」と即答しない理由
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byRyu Voelkel
posted2021/05/07 17:04
1026号の表紙など長谷部の撮影は本拠地ドイチェバンク・パークで行われた。背景はクラブの象徴である犬鷲のロゴ
「試合での僕は感情を思い切り表に出しますよ。それでモチベーションを高めてもいる。その“熱い”部分は、実は自分らしいとも思っている」
37歳の長谷部誠は利発でありながら、以前よりも凛とした佇まいがありました。それは達観しているというよりもむしろ、全てを理解したうえでファイティングポーズを取り続ける闘士の姿を想起させます。
最近の日課である散歩に出掛けて近所の石畳の道を歩いていると、電柱に誰かの写真が貼られているのを見つけました。目を凝らすと、そこにはアイントラハトのユニホームを纏った長谷部の姿が……。写真の上には手書きでドイツ語が綴られています。
『Er ist der Adler』(彼こそがアドラー)
“Adler”(アドラー)とはアイントラハト・フランクフルトのエンブレムにも刻まれているクラブの象徴、犬鷲(イヌワシ)のことです。
内から発する闘志、情熱、信念は確かに伝播している。この街で暮らしていると、そんな『Makoto Hasebe』の存在を、より身近に感じられるのです。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。
ドイツで14季目を闘うフランクフルトの長谷部誠。欧州の第一線で戦い、周囲から認められ続ける男の「真価」はどこにあるのか。Number1026号「長谷部誠は知っている」では、本人のロングインタビュー、Mr.Children桜井和寿とのスペシャル対談、内田篤人と岡崎慎司のぶっちゃけ後輩対談など、あらゆる角度から「長谷部スタイル」とでも呼ぶべきサッカー人生に迫っています。