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目の前で三木谷社長がステフィン・カリーとビデオ通話…河村勇輝が楽天とマネジメント契約した“本当の理由”

posted2021/04/27 17:00

 
目の前で三木谷社長がステフィン・カリーとビデオ通話…河村勇輝が楽天とマネジメント契約した“本当の理由”<Number Web> photograph by B.LEAGUE

今季は東海大でプレーしつつ、特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズでもプレーした河村。16試合に出場し平均21.16分プレー、6.0得点、3.4アシスト

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青木美帆

青木美帆Miho Awokie

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B.LEAGUE

 昨年11月、日本バスケットボール界にセンセーショナルなニュースが飛び込んできた。

 楽天グループが、東海大バスケットボール部1年(当時)の河村勇輝とマネジメント契約を締結したというものだ。

 楽天と河村の契約の主な内容は、スポンサーシップの獲得などを通じたブランディング活動と、アスリートとしてのキャリア構築の支援。新年度を迎えるとさっそく、明治、アシックスなど4社とのスポンサー契約がリリースされた。

 サッカー元スペイン代表でヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタのサポートや、NBA ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーとのパートナーシップなど、世界的スーパースターと取り組みを行っている同社が、日本人アスリートとマネジメント契約を締結した事例が初ならば、日本の大学バスケットボール選手が企業とマネジメント契約を結んだ事例も初のことだ。

 バスケ界隈の度肝を抜いたこのプロジェクトを発案したのは、楽天グローバルスポーツ事業部グローバルセールス室に所属する原毅人という人物だ。河村にとって東海大バスケ部の先輩にあたる原は、28歳までプロ選手としてプレーした後に、外資系人材総合サービス企業で歴代最高のセールス記録を樹立し、楽天に入社したユニークなキャリアの持ち主でもある。

 現在はセールス活動とマネジメント活動の主軸として活動し、河村が「何でも気楽に相談できる、お兄さんのような方」と評する原に、今回の契約の経緯とねらい、今後の展開について聞いた。

若さ、人格、影響力、海外挑戦の意欲

――河村選手とのマネジメント契約のアイディアは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

 入社当時、私はイニエスタ選手のスポンサーシップセールスをメインミッションとしていました。それと同時期に、世界各国の有望若手アスリートのサポートにフォーカスした「Local Hero」というプロジェクトが立ち上がったばかりでした。アスリートの条件としては、若く、人格が優れており、各国で影響力があり、海外挑戦中もしくは意欲がある選手です。河村選手はまさにこの対象にふさわしいと思ったのがきっかけです。

――当時、河村選手は高校生初のB1リーガーとして、雑誌『Forbes JAPAN』の「30 UNDER 30 JAPAN 2020」に選出されるなど、様々なメディアで取り扱われていました。彼の活躍をどのようにご覧になっていましたか?

【次ページ】 マネジメント契約によって河村が得た覚悟

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