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【2021年ドラフト隠し玉】イジメ、怪我、失恋…“逆境に強い”横浜市大サイドスロー右腕「プロに“なりたい”じゃなくて“なります”」
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2021/04/12 17:00
逆境をバネに成長し続ける遠江颯太。リーグでフル活躍するタフさと多彩な変化球が魅力だ
NPB球団のスカウトも足を運ぶようになった今は、プロ入りを目標に定めた。
緊急事態宣言の再発令中は大学側の措置でグラウンドを1日4人までしか使えず、現在も練習は週2日、1日3時間しかできない厳しい状況だが、自主練習に精力的に励み、鍛錬は怠らない。
体づくりでは除脂肪体重を増やすために、趣味であり特技でもある料理の腕前を最大限に生かして、あらゆるメニューを自炊。体重はこの冬だけで8キロも増えた。
昨年11月28日に部のブログ『市大野球部活動日記』で2021年の野望を包み隠さずこう記している。
“今年の目標は「神奈川No.1投手」です。
誰にも負けない圧倒的な投手になります。
どうしてもこの大好きなメンバーで浜スタで野球をしたいです。”
そして、「プロに“なりたい”じゃなくて“なります”」と決意を語る今は、その端正な顔つきは一層、凛々しさを増した。ドラフトに呼ばれる準備は着々と進んでいる。
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