そして、Vリーグが終われば、東京五輪に向けて、日本代表の活動が始まる。

　ファイナルの翌日、今年度の日本代表メンバーが発表された。

　今年の日本代表の主将は石川祐希（パワーバレー・ミラノ）。昨年まで主将を務めた柳田には、中垣内祐一監督からVリーグ中に伝えられていたという。

互いに海外での経験を日本代表チームに還元してきた2人（写真は2018年）©︎Takahisa Hirano/AFLO

「そんなに、ショックではないですね、別に。石川が次、キャプテンをやるというのも言われていたので、それに対して何も心配することはないですから。だって石川なら大丈夫じゃないですか。だから、チームがプラスな方向に行くのかなと思ったし、自分のやることもそんなに変わらないですし。

　例年やってきたことと、今年も全然変わらないと思っています。自分がコンディションを上げて、チームに貢献するとか、スタメンをとったりすることは、たぶんキャプテンでもそうでなくても変わらない、シンプルなステップアップだと思うので。キャプテンだからこれをやるとか、キャプテンじゃないからこれをやらないとか、そういう考え方はあんまり好きじゃない。立ち回りが変わることはないかなと思います。

　もちろん石川がキャプテンとしてやることもあると思うので、それはおおいにリスペクトをしながら、自分にできることは何か、というのを引き続き考えることが、一番の僕らしさなのかなと思います」

　主将であろうとなかろうと、バレーに向き合う姿勢や、1本1本に込める柳田の熱い思いは、これからも周囲を巻き込んでいく。

【前回の記事はこちら】柳田将洋が4シーズンぶりに“サントリー復帰”を決めた理由「新参者感がありますね」

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