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「特別ボーナス出ちゃったりして。はっはっは!」巨人・原監督が“グー”ではなく、“チョキ”を出した理由とは?【撮影ウラ話】

posted2021/04/01 17:05

 
「特別ボーナス出ちゃったりして。はっはっは!」巨人・原監督が“グー”ではなく、“チョキ”を出した理由とは?【撮影ウラ話】<Number Web> photograph by Tetsuo Kashiwada

原辰徳監督が表紙を飾るのは、2010年の745号「勝つ組織論」以来で、現役時代も合わせて5度目

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Number編集部

Number編集部Sports Graphic Number

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Tetsuo Kashiwada

 グーではなくて、チョキである。

 Number1024号の表紙で満面の笑みを浮かべ、ピースサインをする巨人の原辰徳監督。一点の衒いもなく、すがすがしく、これほどまでにピースサインがハマる62歳も他にいまい。通算1000号を超え、創刊42年目に突入した小誌で、いわゆるひとつのピース写真が表紙を飾るのは、史上初の快挙(!?)である。それほど、キメるのが難しいポーズだと言えるのかもしれない。

「監督、笑顔でピースを頂いてもよろしいですか?」

「はっはっは! ピース!」

 和やかに進んだ撮影の最終盤、気鋭の写真家、柏田テツヲさんによって見事にカメラに収められた、この狙い通り、いや狙い以上のベストショットを見た編集スタッフからは、思わず歓びの声が上がった。

 原辰徳が初めて監督に就任したのは2002年。指揮を執った昨季までの14シーズンで、Bクラスは2006年のわずか1度のみ。リーグ優勝9回、日本一3回を数える。昨季までに監督として積み重ねてきた1091勝は、球団歴代1位だ。

 2度の充電期間を経てもなお、20年の長きにわたり「原巨人」はなぜ強さを維持できるのか――。

 その理由を解き明かすべく、原監督自身へのインタビューはもちろん、菅野智之、坂本勇人、岡本和真ら現在の主力に加え、桑田真澄、阿部慎之助、上原浩治、「オガラミ砲」(小笠原道大&ラミレス)、「スコット鉄太朗」(山口鉄也&西村健太朗&マシソン)ら原巨人を支えてきたヒーローたちや、山口寿一オーナーにもインタビューを敢行した。

 そうして作られたのが、12年ぶりのジャイアンツ特集「20年目の原巨人」である。表紙は原監督しかあり得ない。

では、なぜ「グー」ではなく「ピース」なのか?

 原監督の決めポーズといえば、言わずと知れた「グータッチ」。そこを今回、あえてピースサインにしてもらったのには、理由がある。

【次ページ】 では、なぜ「グー」ではなく「ピース」なのか?

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