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主将が胃腸炎で欠場も“代役と副主将”がヒーロー 「1人1人がちょっとずつ…」東海大相模は緊急事態すらチャンス【センバツ】 

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間淳

間淳Jun Aida

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posted2021/03/29 17:50

主将が胃腸炎で欠場も“代役と副主将”がヒーロー 「1人1人がちょっとずつ…」東海大相模は緊急事態すらチャンス【センバツ】<Number Web> photograph by KYODO

綛田の左犠飛で生還する“この日キャプテン”の門馬。東海大相模の総合力はやはり全国随一のものがある

 打線で2番に入った綛田は「14」。ショートの深谷は「16」をつけている。さらに、「6番・一塁」で先発した百瀬和真は「13」。ベンチ入りメンバーは18人のうち、背番号11の武井京太郎以外は、2ケタ背番号の選手がこの試合までに全員出場している。個々の選手が持ち味を発揮し、激しいチーム内競争が総合力を高めている。

 チームの今年のテーマは「つながる」。大塚がベンチを外れる緊急事態で心がつながり、打線もつながった。「大塚さんと同じ仕事はできないので、とにかく大塚さんに、次の試合につなぐんだという気持ちでやっていた」と深谷は語る。

 綛田も準決勝に向けて「1点1点をしっかりとって、チームでつながっていけたらと思っている」と力を込めた。

主将の穴を埋めるだけにとどまらず、ピンチをチャンスに変える力を証明した東海大相模。不測の事態でチームのつながりは深まった。

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