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大谷翔平の復調とペナント争い。162試合で戦われる2021年の大リーグの覇権の行方 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2021/03/27 11:01

大谷翔平の復調とペナント争い。162試合で戦われる2021年の大リーグの覇権の行方<Number Web> photograph by Getty Images

大谷は25日のロッキーズとのオープン戦で指名打者にて先発出場。第1打席で先制5号ソロホームランを放った

 西地区2強の前に立ちはだかるのは、東地区の2強ブレーヴスとメッツだ。ブレーヴスは、主軸のロナルド・アクーニャJr.やマルセル・オズナにまだ伸びしろが感じられるし、懸案だった投手陣も、イアン・アンダーソンやカイル・ライトの成長で安定感を増した。

 金満オーナーの大盤振る舞いが話題を呼んだメッツの補強は意外に伸びなかった。それでも、マイケル・コンフォートやピート・アロンゾの居並ぶ打線に巧者フランシスコ・リンドーアが加わったのは大きい。パドレスと並んで、ポストシーズンに進出してくる可能性は高い。これ以外で、ワイルドカード争いの穴馬になりそうなチームを挙げれば、選手個々の潜在能力が高いナショナルズだろう。

 ナ・リーグ中地区は、打線にノーラン・アレナドが加わったカーディナルスと、クリスチャン・イェリッチの打棒復活が望めるブルワーズの争いと見る。抑えにジョシュ・ヘイダーを擁するブルワーズがやや有利か。

 というわけで、こちらのリーグ王者は、ずばりパドレスと予想したい。ひっくり返すとすればブレーヴス。

 王者ドジャースは、もしかすると意外な落とし穴にはまるような予感がする。好調と上機嫌が続く間はともかく、不協和音がひずみをもたらす事態がないとは言い切れない。いずれにせよ、年間162試合のフルシーズンは久しぶりだ。コロナ禍収束を宣言できるような1年になることを期待したい。

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