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前田健太がメジャー6年目で初「まさか開幕投手になるとは…」 それでも“浮足立たない”のはなぜか?
posted2021/03/24 17:01
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph by
Getty Images
ミネソタ・ツインズの前田健太投手が3月16日、自身のYouTube「マエケンチャンネル」で自ら、開幕投手を告げられた状況をリアルに話した。
「オープン戦の2戦目かな? 終わった後ぐらいに、監督とピッチングコーチと、ブルペンのピッチングコーチに呼ばれて、2021年の開幕投手をケンタに任せるというようなことを言ってもらった」
オープン戦の登板順が当初、チーム生え抜きで昨季の開幕投手、ホゼ・ベリオスが先に投げて、前田が続くという順番だったので「まさか開幕投手になるとは思ってなかった」と正直に語りながら、こう言っている。
「第2戦でオレとベリオスが入れ替わったんよ。あれ? おかしいなと思って……」
メジャー6年目で初となる開幕投手
残りは「マエケンチャンネル」を見ていただくとして(特に、日本で初めて開幕投手を担った時の話が、とても興味深い)、メジャーリーグで日本人が開幕投手を務めるのは、2019年の田中将大投手以来史上6人目、11度目の栄誉である(2017年には日本人投手が二人同時に開幕投手を務めており、発表を遅らせているパドレスがダルビッシュ有投手を指名すれば、それ以来の快挙となる)。
前田は同6年目で初めて。これまでは、野茂はメジャー6年目、松坂、黒田、田中は同2年目、ダルビッシュは同6年目で任されてきた大役だ。
日本ほどではないにしろ、MLBでも開幕投手になると会見が開かれるなど、かなり注目される。それは開幕投手が「今年のチームの柱となる投手」だと認識されているからで、とても分かりやすい曖昧な表現を使えば「エース」として指名されたも同然だからだ。