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原点は現役時代の失投にあり。吉井理人が教える「強い球」。~原辰徳の満塁打と佐々木朗希が磨く球~
posted2021/03/06 07:00
現役24年で日米7球団を渡り歩いた吉井(右)。コーチとしても日本ハム、ソフトバンクに続きロッテが3球団目
text by

石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Sankei Shimbun
マリーンズのピッチングコーチを務める吉井理人が以前、こんな話をしてくれたことがある。
「インコースを狙ったまっすぐがど真ん中に行ったらバッターには一番打ちやすい球になる。でも、それが強い球ならファウルになりますよね。だから普段から強い球を投げる練習をせなアカンと言っています」
吉井の脳裏に刻まれているのは現役時代の記憶だ。'89年の日本シリーズ第5戦、バファローズの2番手、吉井は7回、満塁でジャイアンツの原辰徳を迎える。ここで吉井は原にストレートを続けた。初球こそインハイへ抜けたものの、突こうとしたのはすべてアウトコース。そして6球目、吉井はインコースを狙う。
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