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朝食にパン6枚、正月は巨大カニ…“令和の怪物“佐々木朗希19歳の素顔「ボクもどんな1年になるか楽しみ」
posted2021/03/01 11:02
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
JIJI PRESS
令和の怪物という異名が先行しているが故、世間からはどうしても遠い存在の近寄りがたい人物に思えてしまう。大船渡高校から2019年ドラフトにて4球団1位指名の中、千葉ロッテマリーンズ入りした佐々木朗希投手の事である。
ただ、実際の彼はどこにでもいる19歳の青年そのものだ。暇があればスマホの画面を見つめ、仲間たちとテレビゲームを楽しみ、お笑いとサプライズが大好き。
今回はそんな佐々木投手の素顔に迫ってみたいと思う。
「綺麗な海ですね」
一番、印象的だったのはプロ1年目、昨年の春季キャンプでのひと言だった。
「令和の怪物」の初キャンプの一挙手一投足を追いかけ、大勢のメディアが石垣島に押し寄せた。動けば、メディアも続いた。そんな異様な一日が終わり、一人、海沿いのチーム宿舎に戻ってきた時、海を見て突如、目を輝かせた。
「綺麗な海ですね。ボク、いつか小笠原諸島に行ってみたいと思っているんです。小笠原の海が見てみたい!」
そう言うと疲れた表情が一変し、スマホで海面がキラキラと輝く海を撮影した。海が好きなのは今も変わらない。
気が付くと今年のキャンプもいつも海にいた。キャンプスタート前日からホテルの前の海が眺められるスポットにいつも彼の姿はあった。夕食後。ホッとしたように眺めては、あれやこれやと物思いにふけっているようだった。
思えば昨年のシーズン中もそうだった。東京湾に面している本拠地ZOZOマリンスタジアム。練習を終えると東京湾が広がる場所に姿があった。その向こうには東京の夜景が広がっていた。東京スカイツリーも、かすかではあるが見えた。
「ボク、結構こういう景色を見ているのが好きなんですよね。いいですよね。夜景って」と、陽が沈み暗くなった空を見つめていた。その表情は怪物などではなく純粋などこにでもいる若者だった。
本人も「子供の頃、野球選手になれるとも思っていませんでしたし決して目立つ選手ではなかった。プロ野球選手になるという夢すらもっていなくて普通の会社に就職して結婚して静かに過ごしたいと思っていたぐらいですよ」と話し照れる。
しかしその環境は本人の意思とは関係なく高校進学後に一変する。