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サラゴサ契約解除、浪人からギリシャPAOK加入まで…香川真司がすべてを語る「オレは、ブレていない」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byUDN SPORTS
posted2021/02/25 17:04
1月27日、ギリシャの強豪PAOKへの加入が決まった香川真司。移籍にいたるまでの胸中や新天地での意気込みを語った。
「自分と向き合うって、こういうことか!」
「彼が結果を残すのは偶然ではないですよ。岡ちゃんは、本質を見て、ものごとをしっかり考えているし、人間的にもタフ。あの覚悟や考え方はホンマに刺激になりました」
――話を戻すと、香川選手は今回の決断についてはどう考えているのですか?
「結果論として、遠回りをしたり、一時的に後退しているように見えるかもしれない。でも、やれることに全力を尽くした上での決断だから。オレは、ブレていない。それに、よく『自分と向き合う』とか言うじゃないですか?」
――よく言われますね。
「これまでにもオレも何度か口にしてきましたが、『自分と向き合うって、こういうことか!』と今回、初めて学んだ気がしますね。もちろん、この現状と自分の理想とのギャップはあります。だけど、そういうものも含め、覚悟を持って、今の状況にオレは向き合えているから」
「9週間近くも自宅でトレーニングするだけの期間が」
――声からも言葉からも自信があふれてますね。でも、所属クラブがない期間はかなりフラストレーションがたまったのでは?
「あぁ、それはないですね。あの“コロナの期間”があったから」
――というと?
「去年の3月にスペインでロックダウンを経験した時には、9週間近くも自宅でトレーニングするだけの期間がありました。そのデータも残っているから、再び1人でトレーニングをしても、成長できる部分があるなという感覚がまず、ひとつで」
――他にもあると?
「当時と違うのは、契約解除になって以降もずっとグラウンドに出て、トレーニングができたこと。一方、去年の3月頃は、自宅から出られなかった。当時と比較にならないくらい、やれることが多くあったので」
――大きく違うと?