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実は好青年な加藤浩次にバナナキング、スピキンでジーコのお小言… 水沼貴史が語る『スパサカ』懐かし秘話 

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水沼貴史

水沼貴史Takashi Mizunuma

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photograph bySankei Shimbun

posted2021/02/22 18:00

実は好青年な加藤浩次にバナナキング、スピキンでジーコのお小言… 水沼貴史が語る『スパサカ』懐かし秘話<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

「スーパーサッカー」番組MC発表時の1枚。水沼貴史、加藤浩次、白石美帆の並びはサッカーファンなら懐かしすぎるものだ

清水アナ、担当Dの“独自色”が素晴らしかった

 印象に残っているのは、スタッフの方々の仕事ぶり。試合のダイジェスト映像につけるナレーションは清水(大輔)アナの“生読み”でしたから、毎週ギリギリまで準備に奔走していました。ADの子はいつもエレベーターを止めて(ディレクターを)待っていたり……(笑)。それでも仕上がってくる映像は、たった数分だったとしても、必ずストーリーがあった。選手や監督、1つのプレーなど、何かにスポットが当たってたんです。

 さらに6~7名いたディレクターはそれぞれ個性が強く、特集VTRの作り方が人によって全く違った。選手に密着する映像、代表予選のドキュメント……どれも面白くて、色がある。サッカーという、日が当たらなかったスポーツをこれからどう盛り上げていくか。そんな思いでみんな必死にやっていたんだと思います。

徳永英明くん、白石美帆ちゃんも……

 その後、MCになったのが徳永英明くん。最初に会った時は「あの徳永英明だ~」と共演者とは思えないような感想でした、同学年なのに(笑)。

 演出担当も代替わりしたことで、番組の雰囲気もガラッと一変。でも、当時から報知新聞でコラムを執筆するほどのサッカー通だった徳永くんの“語る要素”も加わって、番組としてどんどん成長している実感がありました。病気のために半年ほどで降板してしまったことが本当に残念。もっとお仕事をしたかったですね。

 ただ、そのあとが大変でした。私とアシスタントを務めていた(白石)美帆ちゃんで番組を仕切ることに……3カ月ぐらいの間、とにかく番組を守らないといけないと2人で必死でした。土井敏之アナウンサーのサポート、日韓W杯を控えたサッカー人気にも助けられ、なんとかバトンを渡すことができてよかったです。

今や『スッキリ』でお馴染みの浩次が!

 そのバトンを託されたのが、今や朝の情報番組『スッキリ』でお馴染みの(加藤)浩次です。当時はまだ吠えていた頃でしたから、彼のMC力は「スーパーサッカー」で培われたと言っても過言じゃありませんよ(笑)。

【次ページ】 最初の打ち合わせでの“意外な第一印象”

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