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ジョーダン・ヘンダーソン「ジェラードの魂を引き継ぐ男」~不屈のキャプテン~

posted2021/02/23 07:00

 
ジョーダン・ヘンダーソン「ジェラードの魂を引き継ぐ男」~不屈のキャプテン~<Number Web> photograph by AFLO

ジェラードとは4シーズンをともに過ごし、'11-'12シーズンにはリーグカップを制した

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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かつてはスタメンとしての資質を疑われたこともある。それでも在籍10年目を迎え、批判の声は称賛に変わった。放出候補は、いかにしてジェラードの後継者となったのか。偉大なるキャプテンが続けた、ハードワークの物語――。

 スティーブン・ジェラードの後継者。この視点がリバプールのMFに与えるプレッシャーの大きさは想像を絶する。「相応しくない」という見方をされれば、巨大なハンディを背負わされたようなものだ。

 にもかかわらず、在籍10年目を迎えるジョーダン・ヘンダーソンは、キャプテンとしても否定的な視線を跳ね返してみせた。

 2015年に英雄“スティービー”が去ったリバプールで、“ヘンド”ことヘンダーソンほどジェラードを感じさせる選手はいない。それは「リバプール魂」、つまりいかなる状況でも一丸となって戦う勝利への熱情を体現する者という意味だ。

 ところが不屈の精神の持ち主は、ユルゲン・クロップ現体制で初のタイトル獲得となった2018-'19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)優勝まで、巷ではスタメンの資格さえ疑問視され続けた。

 21歳の誕生日直前に、生まれ故郷のサンダーランドから移籍した時点では、新オーナー政権下での夏の補強第1号だったこともあり、20億円台での獲得自体の妥当性が疑われた。監督が代わった翌シーズン開幕前には、いきなり売却対象とされた。

 芸能人と新旧スポーツ選手が出演するクイズ番組で、ジョークのネタにされたこともあった。ジェラードが解答者の1人として招かれていた回の放送で、インドネシアに実在する『スティービーG・ホテル』に話題が及んだときのこと。英国人コメディアンが、「泊まろうと思ったら満室だったので、グレードが落ちる近くのホテルで我慢した。“ホテル・ジョーダン・ヘンダーソン”というホテルだった」と、アドリブをかましたのだった。

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