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堂安律がビーレフェルトでPKを任されるほどに信頼される2つの理由 “総予算最下位クラブ”での理想とは
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2021/02/19 11:03
1月10日のヘルタ・ベルリン戦でのビーレフェルト・堂安律。今季の更なる活躍が未来につながっていく
厳しい移籍事情の中、堂安に求められるもの
なお、PSVは堂安のポジションに元ドイツ代表のマリオ・ゲッツェをすでに獲得しており、ロジャー・シュミット監督が指揮を執り続けるかぎりは、売却の方針があるという。しかも、コロナ禍でどのクラブも財布の紐を締めており、移籍は例年とは比較にならないほどに厳しいものになる。
となれば、堂安に求められるのは、ビーレフェルトで圧倒的な存在感を放っている現実に満足するのではなく、現状をさらなる成長のための糧とすること。
2月17日時点では詳細がアナウンスされていないバイエルン戦での右膝の怪我は気がかりではある。
堂安が今以上の活躍をすれば獲得を望むクラブも現われるだろうし、ビーレフェルトの残留もかなうはずだ。
そのときには、ドイツサッカー界で夢とロマンのパスサッカーを実現させたクラブの名前とともに、堂安の存在も長く語られることになる。そして、それこそが理想的なシチュエーションであるのは間違いない。