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ダルビッシュの「プレーオフ進出確率」は90%… では、「地区優勝に1番近い」日本人選手は誰か?
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byGetty Images
posted2021/02/18 17:02
今季からパドレスに入団したダルビッシュ有は、日本時間18日にアリゾナ州ピオリアでキャンプインした
単純に個人WARの合計がチームWARになり、その合計が高ければ高いほど予想順位も上がるわけで、たとえば「FanGraphs」に掲載されている日本人選手と彼らが所属するチームのWARは以下のようになる(Number Web以外でご覧になっている方は下の「関連記事」から一覧表をご確認ください)。
あくまで、選手たちの過去の成績と年齢等の傾向に基づいた予想だ。筒香、秋山両外野手については、主に昨季の60試合という少ないサンプルから算出された数値であり、まだMLBで実績のない澤村、有原両投手については「日本ではこのぐらいだったから、MLB基準に修正して算出すればこうなる」という期待値に近い。
予想を覆した「カブスとダルビッシュ」
ダルビッシュ、前田両投手以外の予想WARの数値が少ないことをネガティブに捉えるのは簡単だが、それは「順位予想」と同じで簡単に覆ることだ。たとえば昨季、カブスは選手たちの合計WARが「予想」では低かったため、NL中地区で下位になるだろうとされていた。しかし、投でダルビッシュ、打でイアン・ハップ外野手がシーズン前の「予想WAR」を上回って、それぞれサイヤング級&MVP級の活躍を見せたおかげで、地区優勝を果たしている。
ファンの人々にとっては大谷、筒香、秋山の3選手の数値や、彼らが所属するチームの低い予想順位は受け入れられるものではないだろうが、予想はあくまで予想に過ぎない。
我らが日本人選手たちが予想を覆し、彼らがプレーするチームが挙ってプレーオフ進出を果たす日が来ることを期待するのみである――。