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引退してやりたいことは? ガンバ大阪“コーチ”就任、40歳大黒将志の答えは「モスバーガーをいっぱい食べたいけど…」
text by
栗原正夫Masao Kurihara
photograph byYuki Suenaga
posted2021/02/01 17:17
1月22日、都内で引退会見を開いた大黒。22年間で12チームを渡り歩いた
「モスバーガーですかね。フレッシュネスバーガーも大好きですが、僕のなかではモスがいちばん。それをいっぱい食べたい(笑)。ミスタードーナツとか、甘いものも好きなんですが、現役時代はやっぱり太ってしまうので、控えていましたから。ただ、食べ過ぎるとコーチ業に支障が出てしまうので、ほどほどにですね。選手やめたら好きなだけ食べられるなんて思ったこともありました。でもアカデミーのコーチですから口で言うだけじゃわかってもらえないでしょうし、一緒にトレーニングしてデモンストレーションをした方がいいじゃないですか。
自分もベストな状態で向き合ってこそ、選手もしっかり理解しようと思ってくれるでしょうし、僕がアカデミーの選手だったらそっちのがうれしいかなと。自分の体調も管理できないような人から誰も教わりたくないじゃないですか。コーチがぷよぷよした体形でもう動かれへんって滑って転んでしまったら、それこそ大変なことですから」
「鹿島は鈴木優磨をどうやって育成したんですかね?」
現役時代からセリエAを始め、サッカーを見る機会も多かったという大黒だが、現在の日本の選手で注目している選手はいるのだろうか。
「タイプ的に好きなのは鈴木優磨。ガッツがあって、点を取る感覚も優れている。そういう点ではJのユースっぽくない選手にも見えますが、鹿島はどうやって育成したんですかね。いまの自分にとってはすごく興味があります」
13年に中国の杭州緑城に移籍する前には、すでに指導者ライセンスをB級まで取得済みで、今後は現場で経験を積みながらS級まで取得し、将来的には監督として勝負する日を夢見ている。
「人の話を聞かないのは、いちばんあかんこと」。そんな機会損失はないと、現役時代から多くの人のアドバイスに耳を傾け、取捨選択を繰り返し、選手として成長を遂げてきた大黒の背景を知ると、どんな指導者になるかは楽しみで仕方ない。
「ガンバユースの頃から『何のために耳が二つあんねん? 人の話を聞くためや』って教わってきましたから。選手としてガンバでスタートし、指導者としてまたガンバで始められることには感謝しかないです。まずは1人でもトップで活躍できる選手を育てること。そして、いつか西野(朗)さんや岡田(武史)さんのような一流の監督になれるように勉強していきたいと思っています」
(【初回】12チーム222ゴール“流浪のストライカー” 大黒将志40歳が語る“引退”「まだ続けられたけど…お金を無視するのは違った」 へ)
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