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箱根駅伝の“プラチナ世代” 五輪内定から人気YouTuberまで「2020年卒業生」が凄い<歴代 “意外な進路” も> 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byYuki Sunenaga

posted2021/02/02 11:01

箱根駅伝の“プラチナ世代” 五輪内定から人気YouTuberまで「2020年卒業生」が凄い<歴代 “意外な進路” も><Number Web> photograph by Yuki Sunenaga

2020年箱根駅伝でデットヒートを繰り広げた相澤晃と伊藤達彦

 松垣省吾氏は、法大で箱根6区の大学記録を持ち、卒業後はNTT西日本で活躍した後、2015年に引退し、MATSU RUNというランニングスクールを立ち上げた。キメ細かい練習プログラムが好評で、関東や大阪などで人気のスクールだと聞く。松垣氏はパラ世界選手権ロンドン大会5000mに出場した谷口真大選手のコーチ兼伴走もこなしており、6位という結果を出している。

箱根駅伝出身者としてYouTuberに

  異色の進路を選んだ箱根戦士もいる。経験を生かしてランニングの面白さを伝えている“YouTuberたむじょー”こと田村丈哉氏だ。

 帝京大出身で相澤らと同じプラチナ世代。2年時、8区11位という結果を残している。昨年の春に卒業後、お笑い芸人の夢を持っていたというが、陸上ユーチューバーの道を進んだ。「獄激辛ペヤング1000m」「5000m14分台で引っ張れる?引退11ヶ月の男が北海道の記録会をペーサーしてみた」などガチな走りの企画が受けて10か月で5万人が登録する人気ランチューバ―になっており、今年は地上波のテレビ番組「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ系)にも出演している。

独自の路線で活動を続ける選手たち

 10年前は実業団に行く選手と引退する選手に大きく分かれていたが、最近は走ることを辞めず、逆に走りの実績とキャラクターを活かしつつ、陸上に関わる仕事に取り組む人が増えている。時代の流れもあるだろうが、今後は「たむじょー」のように箱根駅伝を走った経験を活かして、新しい分野に進出する選手も増えてきそうだ。

 それは、今の時代らしいし、彼らの経験を活かすことはとても素敵なことだと思う。箱根駅伝を走る経験は誰もが得られるものではない。

 その経験を「誰かのために」という気持ちで、いろんな方面から陸上界に貢献しようとしている彼らの姿からは、走ることの楽しさや愛情を深く感じることができる。

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