欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
【引退】浮気、喫煙、退場、太りがち…だけどルーニーは天才だった クリロナや香川真司を輝かせた奥義とは
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2021/01/30 06:01
ダービーの監督に就任したルーニー。新たな才能を育てることはできるか
いつしか存在感も薄れ、2016-17シーズン限りでユナイテッドを退団。古巣エバートンに戻った後、アメリカのDCユナイテッドを経由し、2019年8月にイングランド・チャンピオンシップのダービー・カウンティ移籍が発表され、そして今年1月15日、監督に就任した。
はたしてどの名将に学ぶのだろうか
16歳でプレミアリーグにデビューしたルーニーは、気がつけば35歳。監督キャリアを刻む年齢になっていた。いったい、どのような指導者になるのだろうか。なにかにつけて厳しかったファーガソンを踏襲するのだろうか。「彼と過ごした2年間は人生の宝物。最高の監督」と信頼するルイス・ファンハールに近づこうとするのだろうか。
ダービーで研鑽を積んだ後、カルロ・アンチェロッティの下でマネジメント、マルセロ・ビエルサの下で高度な戦略・戦術を学ぶ人生設計も悪くない。
むしろエバートンの監督でマンUをやっつけては
そして、いつの日かユナイテッドの……。いや、ルーニーは反骨の人だ。ユナイテッドのようなビッグクラブを率いるイメージがない。できるもならエバートンの監督に就任し、ユナイテッドをやっつける。
そのとき、スタンドに陣取ったファーガソンが、苦虫をかみつぶしたような表情をしていたら、さぞかし気分がいいじゃないか!