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【引退】浮気、喫煙、退場、太りがち…だけどルーニーは天才だった クリロナや香川真司を輝かせた奥義とは 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byGetty Images

posted2021/01/30 06:01

【引退】浮気、喫煙、退場、太りがち…だけどルーニーは天才だった クリロナや香川真司を輝かせた奥義とは<Number Web> photograph by Getty Images

ダービーの監督に就任したルーニー。新たな才能を育てることはできるか

 ルート・ファンニステルローイと2トップを組んだ2004-05シーズンから2年間で、計27ゴール。C・ロナウド、テベスとのトリオが猛威を振るった2007-08、08-09シーズンは計24ゴールだった。

 また、攻撃→守備の切り替えも素早かった。相手のボールになっても集中力を維持し、全速力で相手を追いかけて、深く、鋭いタックルでボールを奪い返す。こうしたタイプはユナイテッド、いや、プレミアリーグではとりわけ好まれる。

 ゴール以外でも貢献するルーニーは、各方面で絶賛されていた。しかし……。

ファーガソンとはソリが合わなくなった

 プレミアリーグ3連覇を達成した2008-09シーズン以降、アレックス・ファーガソンとの関係に亀裂が生じた。

 賃上げ要求するルーニー。断固として受け付けないファーガソン。移籍を希望するルーニー。秘密裏の交渉を外部に漏らすファーガソン。立て続けの攻防はユナイテッドに混乱を招き、ルーニーを支持する若手とファーガソンに服従を誓った者との間に壁を作ってしまった。

 継続性と安定感によりリーグ優勝した2012-13シーズン、ファーガソンは殊勲者として得点王に輝いたファンペルシ、中盤のバランサーとして活躍したマイケル・キャリック、ハイボールの処理に長足の進歩を遂げたダビド・デヘアを挙げたが、ルーニーに関してはほとんど言及していない。背番号10はトップ下、ウイング、中盤センターで貢献したにもかかわらず、だ。

年齢とともに物理的に“丸くなった”

 さらに自著『MY AUTOBIOGRAPHY』のなかでも、ファーガソンは厳しかった。

「才能は申しぶんないのだが、ルーニーには落とし穴がある。コンディション調整がとにかく下手だった。すぐに太るため、ベスト体重を維持するために他の選手より多くの時間のトレーニングを要した」

 確かにルーニーは年齢とともにからだつきがさらに丸くなっていった。ファーガソンが退任した2012-13シーズン以降は運動量がめっきり落ち、スピードも失われていった。

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