――田中選手の話を聞いていると、"リカルド・レッズ"がどうなっていくのか、楽しみです。

「僕も話していて、楽しみしかないですね（笑）」

――浦和への移籍が決まったことに関して、大分の片野坂知宏監督からは、どんな言葉を掛けてもらったんですか？

「カタさんには『選手の人生だから、尊重する。頑張ってほしい』と言ってもらいました。1年半の間、ずっと信頼して起用してくれたカタさんには、感謝の気持ちしかないです」

トリニータ時代の恩師、片野坂監督からもエールを送られたという©Getty Images

キタジさんも「いいんじゃない？」って

――ロアッソ熊本時代にお世話になった北嶋秀朗さん（現大宮アルディージャコーチ）には報告したんですか？

「キタジさんとは電話でしょっちゅう話しているので。『浦和に決めました』と伝えたら、『いいんじゃない？』って。自分がしっかり考えて決めたところに行くのが一番いい、みたいな感じで言ってくれて。『どんな決断をするにせよ、結果を残せるように頑張らなきゃな』という話をしてくれました。キタジさんや（熊本時代の監督の）渋谷（洋樹）さんからポジショナルプレーの基本を学んでいなければ、大分で理解をさらに深めることはできなかったと思います。さっきのサイドバックの背中にあえて付く話も、ポジショナルな立ち位置を理解していなければ、ただマークされているだけじゃないですか。熊本で基本を、大分で発展を学べたのは、いい流れだったと思います。本当に、指導者との出会いに恵まれたと思います」

ロアッソ時代の田中達也©Getty Images

「やっぱり11番が好きです」と伝えた

――浦和の話に戻ると、11番は自ら希望したそうですね。

「希望の番号を聞かれたとき、『やっぱり11番が好きです』と伝えました。11番は本当に好きで、どのチームでも付けられそうなら希望してきたんです。中学時代も大学時代も11番だったし、プロになってからは去年、初めて11番を付けました。それはもちろん、田中達也さん（元浦和、現アルビレックス新潟）の影響です。だから、浦和の11番は自分にとって特別な番号なんです。『プレッシャーは感じないのか』と聞かれたりするんですけど、プレッシャーよりも、小さい頃から憧れていた浦和の11番のユニフォームを着てプレーできるんだ、というワクワク感や喜びのほうが大きいです」

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