それだけ大きな違いがあり、直接的な比較がほぼ不可能ななかで、どうやって順位を決めればいいのか。もちろん得点や技術など比較できる要素もある。だが最大の基準は、その選手が時代のなかでどれだけ突出していたか。そしてチームのためにコレクティブな貢献（タイトル獲得）をどれだけしたかだろう。

　もう1つ、どうしても今日に近い選手に注目が集まりがちになるなかで、古い時代の選手もなるべく客観的に評価しようと個人的には留意した。その結果として、他の投票者たちよりも50〜60年代の選手に重きを置いた投票になり、今日の選手を軽視する傾向になったかも知れない。そしてもう1つ告白すれば、客観的な評価という以上に個人的な好みで選んだ選手もひとりふたりいる。

　FF誌はドリームチームの11人のうち、6人の受賞インタビューを12月15日号に掲載している。FF通信ではそのすべてを短期集中連載としてこれから順次掲載していきたい。（ベストCB選出・フランツ・ベッケンバウアーの受賞インタビューに続く）

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