酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
山川穂高、森友哉…打ってナンボの西武が軒並み不調の要因は “秋山翔吾の出塁力”喪失か【記録で振り返り】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2021/01/14 17:01
低迷した打率だけでなく、本塁打も24本にとどまった山川穂高。強力なレオ打線を取り戻すためには、背番号3の復調は必須条件だ
西武は2020年のドラフトで、桐蔭横浜大学の内野手、渡部健人をドラフト1位で指名した。この選手は、極めて“西武的”だと言える。
渡部健人 176cm112kg
中村剛也 175cm102kg
山川穂高 176cm103kg
3人ともに右投げ右打ちの内野手。中村と山川は打席の構えは区別がつかないほどによく似ているが、野村克也ばりの柔らかな打撃を見せる中村、豪快なフルスイングの山川穂高に続いて「おかわり3世」が個性的で豪快な打撃を見せれば、西武打線は再び魅力を取り戻すだろう。
筆者は「打ってナンボ」という西武の豪快なコンセプトは非常に魅力的だと思う。アンバランスであっても、この個性が維持できるのであれば、パ・リーグのペナントレースは面白くなるだろう。